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るろうに剣心 京都大火編 [るろ剣]

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 猛暑でぐったりしていたら今度はがくんと気温が下がる寒暖の差にバテバテで、すっかり出遅れてしまいました。 ようやくるろ剣 京都大火編の感想です☆

 すでに3回劇場に足を運び、本当はもっと早く感想書きたい!と思っていましたが、もう~とにかく絵が描けなくて・・・(涙) 結局満足とは程遠いのですが、これが今出来る精一杯ということでお付き合いいただけたら幸いですm(_ _)m 

 いや~前作もすごい!と目をむいて感動しましたが、今回のアクションはさらに数倍パワーアップ☆ スピード感のある見事な殺陣が怒涛のごとく!本当息をつく暇もないくらいでした。  とにかく、原作の京都編が長丁場で、それをわずか5時間弱にまとめようというのですから、まさに見所が満載という感じで、密度の濃~い場面の連続でした☆

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 まずは冒頭の斎藤一ひきいる志々雄討伐の場面

 ちょっとホラーかと見まごう展開とゾクゾクするような映像美に、前作同様、いえ、前作以上に引き込まれました! 燃え盛る紅蓮の炎の中に消え行く、志々雄一派の揺らめく残像を見ながら、もう目がうるうる状態でした。

 藤原竜也さんの志々雄は、正直、雑誌等でスチール写真を見ていた段階では、衣装やメイクがグロすぎ!とほとんど期待外でしたが、地の底から響くような凄みのある声、ご本人より一回り大きく見える堂々たる立ち姿とすべてが圧倒的で、最狂の敵の名にふさわしいカリスマ性で心底感動しました! 本当、舞台経験の豊富な俳優さんの実力が存分に発揮されていました☆

 それから佐藤健くんの剣心☆ですが

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 動の部分、アクションがさらに磨きがかかったのは言うまでもなく、静の部分もふくめてより剣心という役が完全に板についてきたな~と思いました! 表情もさらに繊細に、ヒーローとしての風格もいっそう増してもう完璧に剣心その人がそこに生きて存在していました

 それにしても、前作は初々しい少年らしさみずみずしさにあふれていましたが、それに比べると今回はぐんと精悍さもまして大人っぽく、本当に漢らしくヒロイックな剣心でした☆ 新月村のエピソードで少年を導くところ等、優しさと厳しさに満ちていて本当感動的でしたvv

 あ、そうそう、健くん、背が少し伸びて体格が立派になってきたのかな~と思ってWikiを見ると・・・おぉ、172cm!成長しましたね~!

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 そして、今回個人的に大大注目の蒼紫ですが、伊勢谷さんの蒼紫は二次元から三次元の出てきたような、まさにリアル蒼紫で!! もう超カッコよくて大興奮でした~=><=

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 登場シーンからして日本人離れしたスーッとした長身にクールで端正な顔立ち、人目をひく長刀を持つ姿もまあ見事に決まって惚れ惚れvvv  そして、登場して間髪いれず左之助をぼっこぼこにするクレイジーさ!思わずきゃあきゃあ言って見入っていました☆

 本当、全編ほとんど「抜刀斎はどこだ?」しか言わないくらい頭のネジの外れぐあいが、抜刀斎大好き人形って感じで、その昔、剣心×蒼紫の二次を描いていた身としては大受けでした(爆) ・・・いやマジで狂気の表現は素晴らしくて、とくに、翁との戦いのシーンの前で長い前髪の間から覗く闇夜に光る黒い目が・・・ほとんど人間じゃないように思えて、見ていてゾクゾク☆ 伊勢谷さんは高杉のときといい、こういう戦闘時の人間離れした雰囲気を出すのが天才的にお上手ですね~!

 惜しむらくは、蒼紫の背景ですが、ほとんどオリジナル設定に変えられていて、原作にくらべるとやや平面的にみえたのは、原作ファンとしては少し残念に思いました! 原作では前作描かれた観柳編の時点でとっくに登場していて、当然剣心とも出会いもすでに果たしていて、もっと深~い因縁があるはずなんですよね~ お庭番の仲間の殺され方も官軍側が一方的に悪人、という単純な構図になっていて、いやがおうもなく時代の変化の波にのみこまれて悲劇的状況に陥ってしまったという原作の状況とくらべると、やっぱり深みが足りないと思いました。

 ・・・とついいろいろ文句たれてしまいましたが、なにぶん後編がまだ控えているので、すべては後編を見てからもう一度感想を述べたいです☆ 操との心の交流もあるはずですし、蒼紫というキャラがもっと深く描かれるはず! 本当伝説の最期編が待ち遠しいです!!

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 そうそう、田中 泯さんののいぶし銀のような渋い魅力にもすっかりやられてしまいましたよ~☆

 原作の顎ヒゲにリボンというひょうきんな部分はどうするのかと思っていたら、さすがに完全カット(笑) 一見穏やかな好々爺の表情の下にお庭番の長老としての風格と実力を秘めた、もう完全にシリアス翁で攻めて来ました!!

 後半の京都大火のシーンはスケールもアクションも圧倒的ですが、もうひとつの影のクライマックスとも言うべき、葵屋での蒼紫との対決は、到底69歳のご老体とは思えない身のこなしと気迫! 一方、戦いっぷりだけでなく、なにげない普段の立ち居振る舞いにも美しさがにじみ出て、最後蒼紫にやられて倒れるその倒れ方でさえも見事で、さすが長年ダンサーとして名を成してこられた方は違うと思いました☆

 いや~、葵屋の蒼紫vs翁戦は動きの激しさとともに、重厚さもあって、二人が腕をむき出しにして戦うところは本当に目の保養♪ 途中で蒼紫が上着を脱いだところでは「出た~っ生腕~!!」とはしゃいでしまいました(笑) いやいや本当、見事に美しい肉体がぶつかり合う迫真の戦い、大興奮でした! あ、蒼紫の回天剣舞六連もばっちり決まっていましたね~♪ 

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 そして、ちゃん!土屋太鳳さんの熱演も光っていました! 登場時の剣心相手のコミカルなアクションや明るい笑顔、クライマックスの女だてらの奮闘ぶりやあざやかに決まる飛び蹴りは、息苦しくなるほどシリアス続きのお話の数少ない癒し、スカッとする清涼剤でした☆

 土屋太鳳さんといえば、今の朝ドラの桃ちゃんの好演はもちろんのこと、龍馬伝の乙女姉やんの少女時代の素朴で純な少女のけなげさは今でも強く心に残っています。 あのけなげさ純粋さが、きっと後編生きてくるんだろうな~と思うと・・・伝説の最期編がさらに楽しみです!

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 そしてそして、「完璧」と言う意味では剣心と一二を争う、神木隆之介くんの宗二郎も本当にお見事でした☆

 大久保卿暗殺の場で馬車に飛び乗るところも、「はじめまして」と言う笑顔も、新月村で剣心と手合わせしたところも、原作そのものを見ているかのような再現性! ニコニコ笑顔で虫も殺さないような可憐な顔して恐ろしいことをさらっとやってのける不気味さ、得体の知れないところも本当に想像以上にぴったりハマっていました☆

 そんな普通の人間らしい感情をどこかに置き忘れたような彼が、今もう流れている伝説の最期編の予告を見ると、後半剣心と相対したとき感情を爆発させるところが出てくるんですよね~ ああ、ものすごく楽しみ!!

 そう言えば、インタビューを読んで知ったことですが、神木くんは昔から宗二郎の大ファンで、るろ剣の映画の第一作の公開された時すでに自分は絶対宗二郎になる!と心に決めていて、その時点でもう縮地の練習を始めていたそうなんです! それに、PASMOの登録も「瀬田宗二郎」の名前でしているんだそうで、何てクレイジーなくらいの心酔ぶり!と感動しました☆ そんな彼が、映画の中では一切触れられないという原作の悲惨な過去をふまえたうえで、宗二郎というキャラクターをどう演じきっていくかは、私的には大注目しています><

 と、ここまでいろいろと登場人物中心にとりとめもなく書いてきましたが、まだまだ書き足りません~!! 

 そうそう、江口洋介さんの斉藤一も前作以上に牙突も煙草を吸う姿もバッチリ決まって斉藤度がアップしていたことも、それから、青木崇高さんの左之助もよりパワフルでコミカルなバイプレイヤーぶりや京都で再会したときの剣心への熱~い友情もすごくよかったです!

 それから、十本刀の一人刀狩の張くんも、原作の張にくらべると可愛く男前さんなのですが、アクション、表情などで張というキャラクターが強烈に演じられていたと思います☆ 三浦涼介さんはライダー系の役者さんだそうですが、さすがにアクションもお手のものですね~ 志々雄配下の悪党なのに何故か憎めない敵役の張くん、いや~原作以上にチャーミングで気に入りましたvv(笑)

 最後に、全体のストーリーの流れについて少し言わせてもらうと、冒頭の志々雄討伐、大久保卿暗殺、新月村の事件、宗二郎との戦いで逆刃刀が折れて、張との戦いで新たな逆刃刀を得る展開は、やや詰め込んだ感はあるものの、なかなかドラマチックに上手くまとめていて、その後の京都大火の市街の攻防戦も圧倒的な迫力で魅せてくれました☆

 ただ、わずかに引っかかったところは、クライマックスで薫がさらわれたところだけですね。 原作にはないエピソードというのもありますが、前作の映画の後半も薫が拉致されて・・・という展開だったので、え~っ、また~??とちょっとワンパターンのように感じてしまいました。 ちょうど剣心が海に落ちた薫を追うように海に飛び込むところを見て志々雄が「なんだ心中ごっこか!がっかりだぜ」と言っていましたが、その台詞を聞いたとき、まんま私の心の声を代弁してくれているような気持ちになりましたよ~^^; 

 でも、あれもこれもいろいろ言ってみましたが、すべてが後編を見てからと思います! 予告編を見たところ、後編はかなりオリジナルの要素が強くなるみたいですし、余り原作原作言わないで、できるだけ独立したひとつの作品として、純粋に楽しみながら鑑賞したいです♪ 

 そう言えば忘れていましたがもうひとつ!最後に登場した福山さんの比古師匠も! 何やら剣心を鍛えなおすそうですが、果たして剣心より強い最強の剣豪に見えるのか?というところに若干不安を感じつつも、健くんとのアクションを楽しみに待とうと思います(笑) (あ、気が付くと公開まであと6日足らずですね~☆) 


 長々とした感想を読んでいただきありがとうございます!

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