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龍馬伝 第45話 [龍馬伝]

 ああ、龍馬伝、ついに終わってしまいましたね~><

 と言いつつ、実はまだ最終回は見ていないのですよ。 一緒に見ている相方の都合もあって、見たのは「大政奉還」まで。 最終回をチェックするのはたぶん一週遅れくらいになるかと思います。 でも、寂しい寂しい言っているので、このくらいのんびり先延ばしにしていてちょうどいいかと言う気もします。

 それまでは、ひきつづき溜まった分の感想をアップしていきます。 よろしかったら、またお付き合いください。

第45話「龍馬の休日」

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 この回の舞台は下関、高杉の終焉の地。 高杉のことを思うと泣けてしまい、さらにその気持ちをスライドさせたかのように、龍馬とお龍さんの最後の逢瀬のせつなさに涙が出てしまいました。

 まず龍馬が木戸さんのところを訪ねた場面からして、昔はいつも一緒にいた高杉の姿がなく、代わりに大久保さんの姿があったというのに、がつんとショックを受けました。 胸にぽっかり穴の開いたような気がして、「高杉のいない下関」というのがこんな寂しいのだということをホント思い知りました。 

 誰かの口から、高杉の名が出るかと期待しましたが、残念ながらそれはなかったですね。 でも、龍馬が奇兵隊の人たちとお酒を飲んだとき、きっと思い出話も出ただろうし、龍馬自身も高杉のことは思い出してくれていたに違いないと想像でおぎないながら見ていました。

 それにしても、龍馬が三味線で唄っているところなんて、ホント三味線を引いている高杉の姿をありありと思い出してしまい、そして、三味線を一緒に弾いて唄う二人の姿はついに見られなかったとまた考えてしまったりして、ホントみっともないほど泣けてしまいました。

 そんな哀しい気持ちを引きずりながら、まちぼうけをくっているお龍さんの寂しげな表情を見ていたら、いつの間にか自然と彼女の気持ちに感情移入していました。

 龍馬が帰ってくるのを待ちわびて、鏡を覗き込んで髪をととのえたり「う~み」と笑う練習をしたり、紅葉の葉をあつめて並べたり、ホントお龍さんはいつまでも龍馬を恋する乙女なのだなぁと、そんな少女のような彼女がとてもいじらしく可愛らしく思えました。

 そして、彼女がうとうと眠りながら見た悪夢、龍馬が斬られる光景はホント生々しくてぞっとしました。 目覚めたあとの光景も、 部屋いっぱいに広がる紅葉が血のように赤く鮮明な色で、悪夢に負けないほど恐ろしく、忘れられない印象的な場面でした。

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 その後、幸運にも天候が荒れたためさずかった天からの贈り物のような一日きりの休日がまた胸にしみました。


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 海岸で子供たちと一緒に遊び戯れる二人。 そして床をならべて土佐の海の鯨のことや、まだ見ぬ自分たちの子供の話をする二人。

 それはまるでおとぎばなしのように現実感がなく、 未来を語る二人に未来はないのだと思うと、とてもせつなくて・・・

 そして極めつけは、旅たつ龍馬の顔が不安定に揺れて輪郭がぼけていたこと。 そして陽気に手を振りふわっと飛び立つように視界から消え去っていった彼

 龍馬はもう帰ってこないんだという実感がありありと胸に迫ってきました。

 そのあとはもうただ泣けてしまいました。 最終回でもないのに自分でもびっくりしたのですが まもなく訪れる悲劇を思うと龍馬のこともお龍さんのことも可哀想でしかたがなくて本当に涙が止まりませんでした。


 最後、土佐に向かって船で航海する龍馬の姿を映し出したあと、彼と対立する面々が生々しく描かれたのも印象的でした。

 まず、武力倒幕にやる気満々な薩摩のブレインたち、とくに大久保さんの悪人かと見まごうばかりの好戦的な顔! そして、フランスから資金援助を絶たれた慶喜の悔しげに咆える顔。 さらに、戦が始まることを見越して武器を買い占め儲けの算段をする弥太郎の歯をむき出し欲望をあらわにした顔・・・どれもなんてけだもののように獰猛に見えたことか・・・!

 こんなすべての人々が極限までに追い詰められていた大変な時代に、人々の幸せのために命がけで大願を成就しようとした龍馬の志の重みをあらためて実感した回でした。

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 本当は二話まとめてアップと思ったのですが、予想以上に長くなってしまったので一話のみの感想になりました。

 次回は、「土佐の大勝負」と「大政奉還」とある意味セットの話なので、二話まとめてと考えています。 

 最終回まであと一息なので頑張らねばと思います。
nice!(2)  コメント(7) 

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コメント 7

さにー

高杉さんはいろんなところで存在していました。長州で高杉のいたであろう場所に、大久保さんがいました。高杉がいたら、銃の話も和やかのできたのに、木戸さんに注意された時も、雰囲気は違っていただろうなと思いました。奇兵隊の誘いを断れなかったのは、お互いが高杉さんと繋がっているからだと思います。奇兵隊の人達は龍馬の中に一緒に三味線を弾いてる高杉さんを見ていたと思います。もういないのに、すごく存在を感じさせられました。夫婦の別れは切なかったですね。結局お龍さんが、龍馬とゆっくりできたのは、寺田屋の襲撃の後ぐらいしかないんですよね。可哀想です。
by さにー (2010-12-01 21:01) 

tatchan

*さにーさん*
ご訪問、そしてコメントもありがとうございますvv

本当にいろいろなところに高杉のおもかげが感じられましたね。
龍馬とお龍さんが子供たちと遊んだ海岸も
高杉と龍馬が最後の語らいをした同じ場所でもあるし
そして高杉が最期に涙を流したところなのだと思うと
つい重ねてみてしまい相乗効果で泣けてしまいました。

考えてみると、龍馬伝で海の描写というと
過去のいろいろな場面を思い出しても
なにか特別の意味がこめられている様な気がします。
龍馬の海への憧れというのが一番大きいですが、
それ以外にも、父の八平さんが亡くなったときのことなど思い出しても
人の生と死の交差する特別の場所として
描いているというようにも思えます。

お龍さんは本当に可哀想ですよね。
もっと龍馬と一緒にいる時間が長かったなら
もしくはせめて彼との間に子供がいたなら
龍馬の死後も心の支えになったのにと思います。
by tatchan (2010-12-02 09:54) 

ゆゆ

今、朝日新聞出版から出ている「わが夫 坂本龍馬  おりょう聞き書き」という新書版を読んでいます。
それを読んでいるとドラマでは描いていなかったふたりの様子が書かれていてとても興味深いです。
彼女だからこそ龍馬は惚れたのだと思いました。
男気のある女性ですね。

この回は本当に切なかったです。
本当は楽しいはずなのに、結末がわかっているがゆえに
観ている方が変に感情移入してしまいました。
おりょうさんもきっと覚悟をして女房になったとは思いますが、やはり可哀想でなりませんでした。
by ゆゆ (2010-12-03 23:16) 

tatchan

*ゆゆさん*
ナイス、そしてコメントもありがとうございます!

>『わが夫 坂本龍馬 おりょう聞き書き』
うわ、それ今ちょうど読んでみたいと思っていたところなんですよ!
著者が一坂先生ですよね?
この前まで読んでいた『高杉晋作の革命日記』のあとがきで
一坂先生がこの本について触れられていたので
すごく面白そうだなと思って。
『革命日記』もそうですが、小説などの先入観のある英雄的表現ではなく
幕末の志士たちの隣にいるような息遣いが感じられる資料や評伝が
今は無性に読んでみたいです。

>おりょうさんもきっと覚悟をして女房になったとは思いますが
これ以前の回を見ていても、龍馬はたびたび「自分には時間がない」
と言っていたし、その覚悟はあったでしょうね。
でも、実際に悲劇が訪れたと考えると、本当せつないですね。
by tatchan (2010-12-06 10:05) 

tatchan

*sanaさん*
ご訪問、そしてナイスもありがとうございます!
by tatchan (2010-12-06 10:09) 

ゆゆ

読み終わりました。
おもしろかったですよ~
ふたりのやんちゃぶりがもの凄く新鮮でした(笑)
龍馬が亡くなったあとのお龍さんの気持ちの辛さも
本人が語ったと思うと切ないです。
よろしければお貸ししましょうか?www
by ゆゆ (2010-12-13 22:29) 

tatchan

*ゆゆさん*
再びご訪問、そしてコメントもありがとうございます!

やんちゃぶりって、もしかして下関で花火を上げて遊んだりとかですか?
それから、これもどこかのブログで読んだのですが
芸者さんの手を握りたいがために手相師の扮装をしたりとか?
龍馬って相当いたずら好きだったようですね(笑)
龍馬がなくなった後のお龍さんの心情についても語られているのですね。
本当に面白そうな本ですね☆

ご好意ありがとうございます!
この本は是非読んでみたいのですごく嬉しいです♪
年内は少しバタバタしているので
また年明けにでもこちらからメールいたしますね。
by tatchan (2010-12-18 12:14) 

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