龍馬伝 追悼高杉 その4 [龍馬伝 追悼]
延々と続けてまいりました高杉の追悼も、ようやく今回が最後となります。 いや~長かった~と思う反面、これで最後かと思うと寂しくて、不思議とほんの束の間だったような気もします。
というわけで、ついに最期を迎える彼の姿、重く暗い場面が中心になりますが、しっかりと追悼していきたいと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
第40話「清風亭の対決」
この回はすでに病が相当進行しているのか、身に纏った薄鼠色の着物とあいまって、消え入りそうに儚げな高杉の姿が描かれています。
東行庵で療養中の高杉。 縁側に腰掛け遠い目をして三味線を爪弾く儚げな姿。 龍馬のことを想ってか、このとき口ずさむ唄も「焼山蔓」。
見舞いに訪れた木戸さんが「再び幕府とあいまみえるときが来る」と勇み立つのに対して、「江戸に攻め込むおつもりですか?」と尋ねる憂い顔。
続いて、高杉の口から出た大政奉還建白を目指す龍馬を支持する言葉に眉をひそめる木戸さん。
咳き込み血を吐きながら、木戸さんに向かってこれ以上の戦いは避けるよう懸命に訴えかける。 その必死な姿は痛々しすぎて泣けてしまう。
第41話「さらば高杉晋作」
高杉の死を鮮烈に描いて高杉の最終回とでも言うべきこの回ですが、 実を言うと、彼の死というトラウマから、長い間まともに見返すことができませんでした。 しかし、今回の追悼で久しぶりに通して見て、記憶していた以上に見事なまでに美しい彼の姿にまた感動をあらたにしました。
病の苦しみと迫り来る死という精神的苦痛に耐えながら、いつも以上にけなげに明るくふるまい、また精一杯張り詰めて必死に生きる彼の美しい姿は、心に焼き付けられ決して忘れらないものとなりました。
龍馬が見舞いに訪れるという知らせを受けて、わざわざ床を上げさせて身支度するけなげな高杉。 大量の血を吐いた後、やつれた顔に浮かべる笑顔が痛々しすぎる。
木戸さんに向かって「養生しようがしまいが、どの道長くは生きられないんです。 だから好きにさせてつかあさい」と明るく言い放つ。 その笑顔が子供のように無邪気であればあるほどせつなくて泣けてくる。
大政奉還実現のため協力してくれるよう頼み込む龍馬に、再び冷たい返答を返す木戸さんの様子を見て、張り詰めたような憂いの表情を浮かべる高杉。
帰ろうとする木戸さんに向かって遺言と称して語り始める高杉。 敬愛する友の龍馬を見つめるどこまでも澄んだ美しいまなざし。
龍馬に高杉の病状について尋ねられ、もうあとわずかしか時間は残されていないと答える木戸さん。 必死に涙をこらえているかのような悲嘆の表情に涙が誘われる。
見舞いに押しかけてきた奇兵隊の隊員たちの声を聞いて驚くせつない顔。 この後彼らの真心に深く感じ入り涙を流す姿も痛ましくて泣けてしまいます。
そして次に続くのは、高杉が志を龍馬に託すこの回一番のしみじみとした感動を呼ぶ場面です。
龍馬と共に海岸を訪れた高杉。 小船に腰掛けてどこまでも広がる大海原を見つめるまぶしそうな目。
自らの志を龍馬に託し「日本をよろしく頼みます」と頭を下げた後、再び上げたその顔は今にも泣きそうなせつない目をしている。
彼の様子を見て龍馬はただ「うん うん・・・」とうなずく。 その顔も涙をこらえているかのように見える。
そんな龍馬を元気付けるかのように「僕の出番はもう終わりました。 あとは酒を飲んで三味線を弾いて面白おかしく暮らしたい。あの世でね」と精一杯明るく言い放った後、また寂しげな横顔を見せる。
この海岸のシーンの高杉は、本当につらい気持ちをこらえて精一杯胸を張って一人で立とうとしているという感じで、あまりにけなげさに目いっぱい泣けてしまいます。
それから龍馬ですが、高杉の言葉を聞いて「・・・そうかい」とうなずく彼の目に、最初見たとき気づかなかった一筋の涙が見られたのが嬉しかったです。 いや、本当に私ったらあの時高杉の顔しか見えていなかったんだとつくづく反省しました(笑)
お恥ずかしいことですが、過去にアップした41話の感想にある通り、私は最初龍馬のことを「のんき」なんて責めていたんですよね。 今思うと、ただの姑根性(笑)だったと思います。 今回、龍馬は本当に心から高杉のことを想って悲しんでくれていた、志を受け取ったのが龍馬で本当によかったとはっきり思えてすごく幸せでした=><=
そして、春の訪れとともに、高杉の元に龍馬から手紙が届きます。
おうのさんに支えられ龍馬の手紙を読む高杉。 一つ一つの言葉を心に刻み付けるように読み、幸せそうに微笑む優しげな顔。
奇兵隊の人たちに誘われて最後の花見を共にする高杉。 花の下で三味線を弾き唄う美しい姿はこの世のものとも思えない。
桜の花が舞い散るなか、幸せそうに笑う高杉。 その笑顔は花と重なり、花と共に消えてしまうかと思うほど儚げで美しい。
そしてこの回でもっとも哀しく美しい最後の場面、海援隊の船出を見送るかのように海にさまよい出る高杉の最期の姿が描かれます。
もう間近に感じられる新しく生まれ変わった日本の姿
この目で見たいとどんなに熱望しようと
命が尽きようとする今は
ただ見果てぬ夢
押し寄せる波にその身を浸し ただ無念の涙を流す。
とめどなく流れる涙に濡れた最期の顔。 それはまるで沈みゆく陽のように美しく永遠に心に刻み付けられる。
*******************************************************************************
ここまで付き合っていただいて本当にありがとうございましたm(_ _)m
とくに追悼その1から続けて見てくださった方には心から感謝申し上げます。
さて、今回の追悼で、彼の最期の顔を落日にたとえましたが、イラストを描いていて感じたのは、高杉は本当に中天に太陽が君臨する明るく晴れ渡る青空のような人だったということです。
第三部の初回に登場したときは灼熱の太陽が輝く夏の青空。 内からあふれ出るような情熱を輝かせて長州や龍馬たちを導いてくれました。
四境戦争のときの高杉は天高く広がる秋の青空。 高らかに笑いながら兵士たちを力強く鼓舞する姿は、本当に一点の曇りもなく晴れ渡る爽やかな秋の空のようでした。
それから、最期のときを生きる高杉はどこまでも透明で凛とした美しい冬の青空。
そして、お花見のときの彼は暖かな日差しにつつまれた優しい春の青空のようでした。
おもしろき こともなき世を おもしろく
出番は本当に限られていましたが、その内に秘めた限りない優しさ、とてつもないエネルギーでもってこの世をよき方向に変えていこうとする、そんな力技を常に全身からにじませていた本当に素晴らしい人でした。
あらためまして、伊勢谷さん、こんなに素敵な高杉を本当にありがとうございました!
さて、やっと追悼を終えたわけですが、決してこれで高杉とお別れするつもりはありません。 実は、今にも愛がバクハツしそうなほど高まってしまって・・・もうこんなでどうすればいいがじゃ~!?と思うほど自分なりの高杉が描きたくてうずうずしているんです(笑)。 と言ってもまあ、るろ剣以来二次創作はほとんどご無沙汰していますので、せいぜいがちょっとした小ネタだけかもしれませんけどね。
そんなわけで、今後自分の力の許す限り彼を描いていきたいと思います。
もしご縁がありましたら、またお付き合いいただけると幸いですvv
というわけで、ついに最期を迎える彼の姿、重く暗い場面が中心になりますが、しっかりと追悼していきたいと思います。
よろしければ最後までお付き合いください。
第40話「清風亭の対決」
この回はすでに病が相当進行しているのか、身に纏った薄鼠色の着物とあいまって、消え入りそうに儚げな高杉の姿が描かれています。
東行庵で療養中の高杉。 縁側に腰掛け遠い目をして三味線を爪弾く儚げな姿。 龍馬のことを想ってか、このとき口ずさむ唄も「焼山蔓」。
見舞いに訪れた木戸さんが「再び幕府とあいまみえるときが来る」と勇み立つのに対して、「江戸に攻め込むおつもりですか?」と尋ねる憂い顔。
続いて、高杉の口から出た大政奉還建白を目指す龍馬を支持する言葉に眉をひそめる木戸さん。
咳き込み血を吐きながら、木戸さんに向かってこれ以上の戦いは避けるよう懸命に訴えかける。 その必死な姿は痛々しすぎて泣けてしまう。
第41話「さらば高杉晋作」
高杉の死を鮮烈に描いて高杉の最終回とでも言うべきこの回ですが、 実を言うと、彼の死というトラウマから、長い間まともに見返すことができませんでした。 しかし、今回の追悼で久しぶりに通して見て、記憶していた以上に見事なまでに美しい彼の姿にまた感動をあらたにしました。
病の苦しみと迫り来る死という精神的苦痛に耐えながら、いつも以上にけなげに明るくふるまい、また精一杯張り詰めて必死に生きる彼の美しい姿は、心に焼き付けられ決して忘れらないものとなりました。
龍馬が見舞いに訪れるという知らせを受けて、わざわざ床を上げさせて身支度するけなげな高杉。 大量の血を吐いた後、やつれた顔に浮かべる笑顔が痛々しすぎる。
木戸さんに向かって「養生しようがしまいが、どの道長くは生きられないんです。 だから好きにさせてつかあさい」と明るく言い放つ。 その笑顔が子供のように無邪気であればあるほどせつなくて泣けてくる。
大政奉還実現のため協力してくれるよう頼み込む龍馬に、再び冷たい返答を返す木戸さんの様子を見て、張り詰めたような憂いの表情を浮かべる高杉。
帰ろうとする木戸さんに向かって遺言と称して語り始める高杉。 敬愛する友の龍馬を見つめるどこまでも澄んだ美しいまなざし。
龍馬に高杉の病状について尋ねられ、もうあとわずかしか時間は残されていないと答える木戸さん。 必死に涙をこらえているかのような悲嘆の表情に涙が誘われる。
見舞いに押しかけてきた奇兵隊の隊員たちの声を聞いて驚くせつない顔。 この後彼らの真心に深く感じ入り涙を流す姿も痛ましくて泣けてしまいます。
そして次に続くのは、高杉が志を龍馬に託すこの回一番のしみじみとした感動を呼ぶ場面です。
龍馬と共に海岸を訪れた高杉。 小船に腰掛けてどこまでも広がる大海原を見つめるまぶしそうな目。
自らの志を龍馬に託し「日本をよろしく頼みます」と頭を下げた後、再び上げたその顔は今にも泣きそうなせつない目をしている。
彼の様子を見て龍馬はただ「うん うん・・・」とうなずく。 その顔も涙をこらえているかのように見える。
そんな龍馬を元気付けるかのように「僕の出番はもう終わりました。 あとは酒を飲んで三味線を弾いて面白おかしく暮らしたい。あの世でね」と精一杯明るく言い放った後、また寂しげな横顔を見せる。
この海岸のシーンの高杉は、本当につらい気持ちをこらえて精一杯胸を張って一人で立とうとしているという感じで、あまりにけなげさに目いっぱい泣けてしまいます。
それから龍馬ですが、高杉の言葉を聞いて「・・・そうかい」とうなずく彼の目に、最初見たとき気づかなかった一筋の涙が見られたのが嬉しかったです。 いや、本当に私ったらあの時高杉の顔しか見えていなかったんだとつくづく反省しました(笑)
お恥ずかしいことですが、過去にアップした41話の感想にある通り、私は最初龍馬のことを「のんき」なんて責めていたんですよね。 今思うと、ただの姑根性(笑)だったと思います。 今回、龍馬は本当に心から高杉のことを想って悲しんでくれていた、志を受け取ったのが龍馬で本当によかったとはっきり思えてすごく幸せでした=><=
そして、春の訪れとともに、高杉の元に龍馬から手紙が届きます。
おうのさんに支えられ龍馬の手紙を読む高杉。 一つ一つの言葉を心に刻み付けるように読み、幸せそうに微笑む優しげな顔。
奇兵隊の人たちに誘われて最後の花見を共にする高杉。 花の下で三味線を弾き唄う美しい姿はこの世のものとも思えない。
桜の花が舞い散るなか、幸せそうに笑う高杉。 その笑顔は花と重なり、花と共に消えてしまうかと思うほど儚げで美しい。
そしてこの回でもっとも哀しく美しい最後の場面、海援隊の船出を見送るかのように海にさまよい出る高杉の最期の姿が描かれます。
もう間近に感じられる新しく生まれ変わった日本の姿
この目で見たいとどんなに熱望しようと
命が尽きようとする今は
ただ見果てぬ夢
押し寄せる波にその身を浸し ただ無念の涙を流す。
とめどなく流れる涙に濡れた最期の顔。 それはまるで沈みゆく陽のように美しく永遠に心に刻み付けられる。
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ここまで付き合っていただいて本当にありがとうございましたm(_ _)m
とくに追悼その1から続けて見てくださった方には心から感謝申し上げます。
さて、今回の追悼で、彼の最期の顔を落日にたとえましたが、イラストを描いていて感じたのは、高杉は本当に中天に太陽が君臨する明るく晴れ渡る青空のような人だったということです。
第三部の初回に登場したときは灼熱の太陽が輝く夏の青空。 内からあふれ出るような情熱を輝かせて長州や龍馬たちを導いてくれました。
四境戦争のときの高杉は天高く広がる秋の青空。 高らかに笑いながら兵士たちを力強く鼓舞する姿は、本当に一点の曇りもなく晴れ渡る爽やかな秋の空のようでした。
それから、最期のときを生きる高杉はどこまでも透明で凛とした美しい冬の青空。
そして、お花見のときの彼は暖かな日差しにつつまれた優しい春の青空のようでした。
おもしろき こともなき世を おもしろく
出番は本当に限られていましたが、その内に秘めた限りない優しさ、とてつもないエネルギーでもってこの世をよき方向に変えていこうとする、そんな力技を常に全身からにじませていた本当に素晴らしい人でした。
あらためまして、伊勢谷さん、こんなに素敵な高杉を本当にありがとうございました!
さて、やっと追悼を終えたわけですが、決してこれで高杉とお別れするつもりはありません。 実は、今にも愛がバクハツしそうなほど高まってしまって・・・もうこんなでどうすればいいがじゃ~!?と思うほど自分なりの高杉が描きたくてうずうずしているんです(笑)。 と言ってもまあ、るろ剣以来二次創作はほとんどご無沙汰していますので、せいぜいがちょっとした小ネタだけかもしれませんけどね。
そんなわけで、今後自分の力の許す限り彼を描いていきたいと思います。
もしご縁がありましたら、またお付き合いいただけると幸いですvv
龍馬伝 追悼高杉 その3 [龍馬伝 追悼]
随分間が開いてしまいましたが、ようやく高杉の追悼の続きをお届けします。
これで終わりかと思いきや、今回はなんと39話のみ☆ やっぱり私、39話=「高杉伝」を愛しすぎました(爆)
というわけで、本当の最後は次回その4で(笑) 今回はホント39話の感想の激リピ(笑)なのですが、お付き合いいただけると幸いです♪
第39話「馬関の奇跡」
陣中、着流し姿で悠然と構える高杉。 その剛胆な姿で兵士たちの士気を高める。
酒樽から汲んだ酒を飲み干し、ご機嫌になったところで三味線をつま弾く優雅な姿。 「焼山蔓」は龍馬に送る友情のしるしのようにも聞こえる。
三味線を弾きながら、これでもかという明るい笑顔をうかべる高杉。 その洗いざらしたような涼やかな笑顔がまぶしすぎる。
唄う最中に咳き込む高杉。 苦しげな姿は何度見てもせつなくなる。
裏庭で喀血した血を洗い流すところを龍馬に見られる高杉。 蒼白い顔が痛々しい。
労咳であると打ち明ける高杉に「そんな体で戦場に出てはいかん!」と声を荒げる龍馬。 高杉の身を心から案じる真剣な顔。
「休んじょる暇はありませんよ。 長州のため日本のため働かねば」と言ったあと精一杯微笑む。 そのけなげな笑顔がせつなすぎる。
兵士たちに向かって「百万の大軍恐るるに足りず 恐るべきは我ら弱き民ひとりひとりの心なり」と力強く鼓舞した後、沸きかえる兵士たちを見つめる暖かい目。
兵士たちの間にはいって、彼らの肩をとり共に抱きあう。 奇兵隊の人たちと高杉の絆の強さは見ていて本当に胸が熱くなる。
と、ここまでの最初のパートは、もうこれでもかというほどせつなくて心が熱くなる感動的なシーンの連続で何度見てもひたすら涙々です><
お次はこの回最大の見せ場、 奇襲作戦で夜明け前の小倉海岸に上陸する高杉と奇兵隊のシーンです!
ここは、もう高杉がこれでもかというほどファンタジーで、ありえないと思いながらもそのあまりのカッコよさに完全に持っていかれます(笑)
兵士たちに指令を下す高杉。 その身を沈め周囲をうかがう姿はまるで獲物を狙う黒豹のよう。
「散れ」という地の底から響くようなしゃがれた声に、この世ではない世界にいざなわれる。
陽動作戦で、三味線を弾き「焼山蔓」を唄いながら海岸を悠々と歩く高杉。
その蒼白い死神のような姿とこの世ならぬ唄声に惑わされて敵兵は次々と倒されていく。
長刀を振るって敵兵と戦う高杉。 重い剣を片手で振り回し次々と敵兵を倒していく、その圧倒的な強さはまるで鬼神のよう。
朗々とした声で、敵兵に向かって「僕らは、この地を攻め取りに来たんじゃない。 ただ、筋の通らぬ理由で長州を朝敵にした幕府が許せんだけじゃ」と説く高杉の気高さ。 気が付くと、その口や胸元は自らの喀血した血で赤く染まっていて痛々しい。
小倉城が敵自らの手で火を放たれて陥落し、勝利の喜びのなか夜明けを迎える高杉。 その晴れやかな勇姿は神々しいまでに輝いて見える。
さて、最後のパートの高杉ですが、初めての羽織袴姿とあいまって、どこか可愛らしく守ってあげたい「弟」の表情が満載で萌え萌えですvv
それから大政奉還についてなのですが・・・
史実とは異なる高杉の支持に最初は抵抗感を感じましたが、あらためて見返すと、高杉はもちろん軍神であるけれど決して戦うことが目的ではないのだからそれに固執しないのではないかと考えるようになりました。 彼は瑣末なことにとらわれない自由で柔軟な精神の持ち主だと思いますから。 おそらく、彼は内乱で疲弊すると長州も日本も危険な状態になり外国に支配されかねないと考えたのではないでしょうか。 後の龍馬が誰の支持も得られず苦しむさまをみていると、真っ直ぐものごとの本質を見通そうとする高杉が、ただ一人の龍馬の支持者だったというのは、物語の流れのなか自然のように思えました。
龍馬が毛利の殿様の御前で褒美の言葉を賜ったとき、喜びがあふれ出るように微笑む高杉。 この、友のために浮かべた笑顔のどこまでも純粋な美しさ。
続く高杉、木戸、龍馬の夢の3ショットは、和やかなのは束の間、龍馬の口から出た大政奉還の話でがらりと緊迫した空気に変わります。
幕府との戦いを続けると言う木戸さんに、「守りの戦いだからこそ今回は勝てた」と進言する高杉。
しかし、「黙れ!」と一喝され、兄のような木戸には逆らえないのか、発言権を失ってしまう哀れな高杉。
発言権を失いながらも、龍馬の後ろで二人のやり取りを聞いて、純粋で真っ直ぐな目で考えをめぐらせる。 いかに彼が大政奉還に惹かれていくか、その目、表情ひとつひとつがはっきりと物語る。
結局、木戸さんは「現実感のない考えに僕らは付き合っている暇はない」と龍馬の考えを激しく拒絶。
そして、木戸さんに銃を押し付けられ驚き戸惑う高杉。
この銃は、すなわち武器を持って幕府と戦うということ、 つまり、木戸さんから「これからも僕と一緒に戦おう」と無言で強要されたということ。
黙りこみながら、頑なな姿勢を崩そうとしない木戸さん。
兄のような木戸さんと友人の龍馬との間に板ばさみになり、心を痛める高杉。 その憂いの表情はどこか幼い少年のように心もとなげで見ていて本当にせつなくなる。
このとき、ふと高杉はまだ木戸さんに自分の病状について話していなかったのではないかと考えてしまいました。 もしそうなら、この後高杉から打ち明けられてショックのどん底の木戸さんの心情を考えると・・・ああ、もうさらにせつないです~涙 ああ、ホントこの3人の関係(別名、三角関係とも言う(爆))は萌えますね~・・・
*******************************************************************************
また大量の拙いイラストをここまで見てくださって、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、次回は本当に最後の追悼高杉 その4(第40話~41話)になります。 もうほとんど完成しておりますので、また数日中にお見せできると思います。
あ、最後になってしまいましたが、遅れに遅れている龍馬伝の最終回感想ですが、高杉の追悼の後・・・たぶん一週間後くらいにはアップしたいと思います。 いや~、ホントは最終回を先にする予定だったのですが、いろいろ考えると高杉の死の前に龍馬の死っておかしくないか?って思ってしまったんです。 やっぱり何事も順番に行きたいですよね(笑)
それでは、ともろもろ予定は未定ですが(汗)、またお気が向いたらお付き合いくださいませvv
これで終わりかと思いきや、今回はなんと39話のみ☆ やっぱり私、39話=「高杉伝」を愛しすぎました(爆)
というわけで、本当の最後は次回その4で(笑) 今回はホント39話の感想の激リピ(笑)なのですが、お付き合いいただけると幸いです♪
第39話「馬関の奇跡」
陣中、着流し姿で悠然と構える高杉。 その剛胆な姿で兵士たちの士気を高める。
酒樽から汲んだ酒を飲み干し、ご機嫌になったところで三味線をつま弾く優雅な姿。 「焼山蔓」は龍馬に送る友情のしるしのようにも聞こえる。
三味線を弾きながら、これでもかという明るい笑顔をうかべる高杉。 その洗いざらしたような涼やかな笑顔がまぶしすぎる。
唄う最中に咳き込む高杉。 苦しげな姿は何度見てもせつなくなる。
裏庭で喀血した血を洗い流すところを龍馬に見られる高杉。 蒼白い顔が痛々しい。
労咳であると打ち明ける高杉に「そんな体で戦場に出てはいかん!」と声を荒げる龍馬。 高杉の身を心から案じる真剣な顔。
「休んじょる暇はありませんよ。 長州のため日本のため働かねば」と言ったあと精一杯微笑む。 そのけなげな笑顔がせつなすぎる。
兵士たちに向かって「百万の大軍恐るるに足りず 恐るべきは我ら弱き民ひとりひとりの心なり」と力強く鼓舞した後、沸きかえる兵士たちを見つめる暖かい目。
兵士たちの間にはいって、彼らの肩をとり共に抱きあう。 奇兵隊の人たちと高杉の絆の強さは見ていて本当に胸が熱くなる。
と、ここまでの最初のパートは、もうこれでもかというほどせつなくて心が熱くなる感動的なシーンの連続で何度見てもひたすら涙々です><
お次はこの回最大の見せ場、 奇襲作戦で夜明け前の小倉海岸に上陸する高杉と奇兵隊のシーンです!
ここは、もう高杉がこれでもかというほどファンタジーで、ありえないと思いながらもそのあまりのカッコよさに完全に持っていかれます(笑)
兵士たちに指令を下す高杉。 その身を沈め周囲をうかがう姿はまるで獲物を狙う黒豹のよう。
「散れ」という地の底から響くようなしゃがれた声に、この世ではない世界にいざなわれる。
陽動作戦で、三味線を弾き「焼山蔓」を唄いながら海岸を悠々と歩く高杉。
その蒼白い死神のような姿とこの世ならぬ唄声に惑わされて敵兵は次々と倒されていく。
長刀を振るって敵兵と戦う高杉。 重い剣を片手で振り回し次々と敵兵を倒していく、その圧倒的な強さはまるで鬼神のよう。
朗々とした声で、敵兵に向かって「僕らは、この地を攻め取りに来たんじゃない。 ただ、筋の通らぬ理由で長州を朝敵にした幕府が許せんだけじゃ」と説く高杉の気高さ。 気が付くと、その口や胸元は自らの喀血した血で赤く染まっていて痛々しい。
小倉城が敵自らの手で火を放たれて陥落し、勝利の喜びのなか夜明けを迎える高杉。 その晴れやかな勇姿は神々しいまでに輝いて見える。
さて、最後のパートの高杉ですが、初めての羽織袴姿とあいまって、どこか可愛らしく守ってあげたい「弟」の表情が満載で萌え萌えですvv
それから大政奉還についてなのですが・・・
史実とは異なる高杉の支持に最初は抵抗感を感じましたが、あらためて見返すと、高杉はもちろん軍神であるけれど決して戦うことが目的ではないのだからそれに固執しないのではないかと考えるようになりました。 彼は瑣末なことにとらわれない自由で柔軟な精神の持ち主だと思いますから。 おそらく、彼は内乱で疲弊すると長州も日本も危険な状態になり外国に支配されかねないと考えたのではないでしょうか。 後の龍馬が誰の支持も得られず苦しむさまをみていると、真っ直ぐものごとの本質を見通そうとする高杉が、ただ一人の龍馬の支持者だったというのは、物語の流れのなか自然のように思えました。
龍馬が毛利の殿様の御前で褒美の言葉を賜ったとき、喜びがあふれ出るように微笑む高杉。 この、友のために浮かべた笑顔のどこまでも純粋な美しさ。
続く高杉、木戸、龍馬の夢の3ショットは、和やかなのは束の間、龍馬の口から出た大政奉還の話でがらりと緊迫した空気に変わります。
幕府との戦いを続けると言う木戸さんに、「守りの戦いだからこそ今回は勝てた」と進言する高杉。
しかし、「黙れ!」と一喝され、兄のような木戸には逆らえないのか、発言権を失ってしまう哀れな高杉。
発言権を失いながらも、龍馬の後ろで二人のやり取りを聞いて、純粋で真っ直ぐな目で考えをめぐらせる。 いかに彼が大政奉還に惹かれていくか、その目、表情ひとつひとつがはっきりと物語る。
結局、木戸さんは「現実感のない考えに僕らは付き合っている暇はない」と龍馬の考えを激しく拒絶。
そして、木戸さんに銃を押し付けられ驚き戸惑う高杉。
この銃は、すなわち武器を持って幕府と戦うということ、 つまり、木戸さんから「これからも僕と一緒に戦おう」と無言で強要されたということ。
黙りこみながら、頑なな姿勢を崩そうとしない木戸さん。
兄のような木戸さんと友人の龍馬との間に板ばさみになり、心を痛める高杉。 その憂いの表情はどこか幼い少年のように心もとなげで見ていて本当にせつなくなる。
このとき、ふと高杉はまだ木戸さんに自分の病状について話していなかったのではないかと考えてしまいました。 もしそうなら、この後高杉から打ち明けられてショックのどん底の木戸さんの心情を考えると・・・ああ、もうさらにせつないです~涙 ああ、ホントこの3人の関係(別名、三角関係とも言う(爆))は萌えますね~・・・
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また大量の拙いイラストをここまで見てくださって、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、次回は本当に最後の追悼高杉 その4(第40話~41話)になります。 もうほとんど完成しておりますので、また数日中にお見せできると思います。
あ、最後になってしまいましたが、遅れに遅れている龍馬伝の最終回感想ですが、高杉の追悼の後・・・たぶん一週間後くらいにはアップしたいと思います。 いや~、ホントは最終回を先にする予定だったのですが、いろいろ考えると高杉の死の前に龍馬の死っておかしくないか?って思ってしまったんです。 やっぱり何事も順番に行きたいですよね(笑)
それでは、ともろもろ予定は未定ですが(汗)、またお気が向いたらお付き合いくださいませvv
龍馬伝 追悼高杉 その2 [龍馬伝 追悼]
さて、本編が最終回間近で盛り上がるなか、まだまだ続くまったり気分の高杉の追悼第二弾です。
今回のパートは、いよいよ悲劇の様相を呈してきたと言った感じで、見返しながら涙にくれることしばしばでした。
第34話「侍 長次郎」
この回はついに高杉が龍馬に拳銃を進呈するというとても重要な回。 長次郎の死がメインなのですが、むしろ高杉と龍馬の死の予感のほうにより強く感じ入ってしまいました。
軍艦の引渡しに関して、龍馬に、「薩摩と手を結ぶと言うことに関して、桂さんがまだ迷っているようだが、高杉さんはどう思っている?」と聞かれて、欄干にもたれかかり、一瞬考え込む端正な横顔。
長州人として戦い抜く強い決意を述べた後、、ふと力を抜いて欄干に座り込む。 「上海に行ったとき思ったんです。 このまま世界を巡りたいと」と本心を打ち明ける。 その等身大のナイーブな青年の顔。
「わしも世界を巡りたい」という龍馬に親近感を持ち、「どうやら坂本さんと僕とは気が合いそうじゃ」と心から嬉しそうに笑う。 快活な笑顔がまぶしい。
京都に向かう龍馬を呼び止めて、身を翻して銃を撃つ。 その軽やかな動きに目を奪われる。
龍馬を長州の恩人として感謝して、上海で手に入れた大切な銃を手渡す高杉。 「貴方は決して死んじゃいかん」 強い想いがこめられたそのまなざしの切実さ。
その想いを受け取り、志の尊さとその重みをあらためて感じる龍馬の決意の表情。
もう、ここら辺は本当ソウルメイト同士の世界をつくっているって感じで盛り上がりまくりですvv その後高杉は龍馬に槍の名手の三吉さんも護衛につけてあげるし至れり尽くせり。 高杉がいなかったら龍馬なんて寺田屋騒動の時点でとっくに死んでいたかもと思うと、本当二人の友情は奇跡的といえるほど稀有だったって思います。
第37話「龍馬の妻」
薩長同盟、寺田屋騒動をはさんで再登場した高杉。 すでに病に身を蝕まれて余命いくばくもないかと思うと、悲しくていとしくて・・・一気に高杉への愛情がMaxまで高まりました。
最初の隠し部屋のシーンは、今見るとあまりに幻想的でその中で語り合う二人もどこか現実味がなくて、光差し込むその空間がふと天国のようにも見えました。 高杉と龍馬があの世に行ったときの予行練習しているようにも思えてしかたがありませんでした。
まるで男の子の秘密基地のようなグラバー邸の天井裏の隠し部屋で再会する高杉と龍馬。 きらきらした目で嬉しそうに迎える高杉の純真な笑顔がまるで少年のように可愛らしい。
長州藩から千両の金をもらってイギリス留学に行くという高杉を「日本の将来を背負って立つ人になる」と褒め称える龍馬に対して、「坂本さんこそ大それたお人になりますよ」と褒め返す高杉の純情さ。
「そのときは一緒に面白いことをしましょう」とはしゃぐ高杉。 その明るく快活な笑顔。
はしゃいだ反動のためか、激しく咳き込んでしまう。 苦しそうな姿が痛々しくて見ているこちらの胸まで苦しくなる。
後半のパートはすべてを飲み込む漆黒の夜のシーンに転じます。
階下の応接室でグラバーに「世界を巡るのはやめにした」と不機嫌な顔で告げる高杉。 昼間の幸福そうな様子から一転して暗く絶望的に変貌した表情が痛ましい。
当惑するグラバーに対して、その理由を言うこともなく、藩からもらった金で軍艦を手配するように頼み、有無を言わせず部屋から立ち去ろうとする。
しかし、立ち去る寸前浮かんだ一瞬の儚げな微笑が、こんなときにもこの人は笑うのかと思えて・・・あまりにせつない。
そして、庭に出た直後、喉に苦しさを覚えて激しく咳き込み血を吐く。
夜の闇を不吉なまでに鮮やかな赤い色が彩る。
血まみれになりながら悔しげに慟哭するさまは、強く気高い獣が傷つき苦しむ姿を見るようで痛まし過ぎて何度見ても泣かずにはいられません。
第38話「霧島の誓い」
第三部最終回。 出番は短いながら、限られた命を自覚しながら長州に戻り、陣頭で指揮をとる高杉のけなげな姿が鮮やかに心に刻まれる回です。
白石邸の陣屋で指揮をとる高杉。 大島が取られたという知らせにも泰然として落ち着きを見せる、どこか浮世離れした姿。
しかし、ここでも咳き込み血を吐く。 その血を兵に見られぬよう物陰に隠れて血をぬぐい、ぐっと口元を引き締める。 死の影にも屈することのない意志的な顔。
大島奪還のためオテント号に乗り奇襲作戦を仕掛ける高杉。 扇子片手に目を凝らし砲撃のタイミングをはかる、獲物を狙う俊敏な獣のような姿。
次々と砲撃が繰り出されるなか、「長州の強さを見せ付けちゃれ!」と雄たけびを挙げる高杉。 まるで水を得た魚のような生き生きとした姿と太陽のような笑顔がまぶしすぎる。 残り少ない命の炎を燃やす姿を見ていると胸がせつなく熱くなっていく。
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え~またしても大量の絵を見ていただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、その3はいよいよ彼の最期のときなのですが・・・未だに39話あたりをうろうろとして描いておりまして、最期はやっぱり精神的にきついですからね~・・・
なので、たぶんこの次の更新は間をおいてさらにゆっくりやっていこうと思います。
その間龍馬伝本編の感想を入れるか、未だ迷っていますが・・・。 大体がまだ「龍馬の休日」までしか見ていないのですよ~^_^; でも、結構愛は復活していますので、遅れても年内には追悼とともに、感想もアップし終えたいと思っています。
いや~ホント今年は自分にとっては龍馬伝に始まり龍馬伝に終わった年でした。・・・な~んていってもう最終回が終わったかのような言い方。 まだまだなんですよ~汗
ともあれ、龍馬伝、最後までしっかりと付き合っていきたいと思います☆
今回のパートは、いよいよ悲劇の様相を呈してきたと言った感じで、見返しながら涙にくれることしばしばでした。
第34話「侍 長次郎」
この回はついに高杉が龍馬に拳銃を進呈するというとても重要な回。 長次郎の死がメインなのですが、むしろ高杉と龍馬の死の予感のほうにより強く感じ入ってしまいました。
軍艦の引渡しに関して、龍馬に、「薩摩と手を結ぶと言うことに関して、桂さんがまだ迷っているようだが、高杉さんはどう思っている?」と聞かれて、欄干にもたれかかり、一瞬考え込む端正な横顔。
長州人として戦い抜く強い決意を述べた後、、ふと力を抜いて欄干に座り込む。 「上海に行ったとき思ったんです。 このまま世界を巡りたいと」と本心を打ち明ける。 その等身大のナイーブな青年の顔。
「わしも世界を巡りたい」という龍馬に親近感を持ち、「どうやら坂本さんと僕とは気が合いそうじゃ」と心から嬉しそうに笑う。 快活な笑顔がまぶしい。
京都に向かう龍馬を呼び止めて、身を翻して銃を撃つ。 その軽やかな動きに目を奪われる。
龍馬を長州の恩人として感謝して、上海で手に入れた大切な銃を手渡す高杉。 「貴方は決して死んじゃいかん」 強い想いがこめられたそのまなざしの切実さ。
その想いを受け取り、志の尊さとその重みをあらためて感じる龍馬の決意の表情。
もう、ここら辺は本当ソウルメイト同士の世界をつくっているって感じで盛り上がりまくりですvv その後高杉は龍馬に槍の名手の三吉さんも護衛につけてあげるし至れり尽くせり。 高杉がいなかったら龍馬なんて寺田屋騒動の時点でとっくに死んでいたかもと思うと、本当二人の友情は奇跡的といえるほど稀有だったって思います。
第37話「龍馬の妻」
薩長同盟、寺田屋騒動をはさんで再登場した高杉。 すでに病に身を蝕まれて余命いくばくもないかと思うと、悲しくていとしくて・・・一気に高杉への愛情がMaxまで高まりました。
最初の隠し部屋のシーンは、今見るとあまりに幻想的でその中で語り合う二人もどこか現実味がなくて、光差し込むその空間がふと天国のようにも見えました。 高杉と龍馬があの世に行ったときの予行練習しているようにも思えてしかたがありませんでした。
まるで男の子の秘密基地のようなグラバー邸の天井裏の隠し部屋で再会する高杉と龍馬。 きらきらした目で嬉しそうに迎える高杉の純真な笑顔がまるで少年のように可愛らしい。
長州藩から千両の金をもらってイギリス留学に行くという高杉を「日本の将来を背負って立つ人になる」と褒め称える龍馬に対して、「坂本さんこそ大それたお人になりますよ」と褒め返す高杉の純情さ。
「そのときは一緒に面白いことをしましょう」とはしゃぐ高杉。 その明るく快活な笑顔。
はしゃいだ反動のためか、激しく咳き込んでしまう。 苦しそうな姿が痛々しくて見ているこちらの胸まで苦しくなる。
後半のパートはすべてを飲み込む漆黒の夜のシーンに転じます。
階下の応接室でグラバーに「世界を巡るのはやめにした」と不機嫌な顔で告げる高杉。 昼間の幸福そうな様子から一転して暗く絶望的に変貌した表情が痛ましい。
当惑するグラバーに対して、その理由を言うこともなく、藩からもらった金で軍艦を手配するように頼み、有無を言わせず部屋から立ち去ろうとする。
しかし、立ち去る寸前浮かんだ一瞬の儚げな微笑が、こんなときにもこの人は笑うのかと思えて・・・あまりにせつない。
そして、庭に出た直後、喉に苦しさを覚えて激しく咳き込み血を吐く。
夜の闇を不吉なまでに鮮やかな赤い色が彩る。
血まみれになりながら悔しげに慟哭するさまは、強く気高い獣が傷つき苦しむ姿を見るようで痛まし過ぎて何度見ても泣かずにはいられません。
第38話「霧島の誓い」
第三部最終回。 出番は短いながら、限られた命を自覚しながら長州に戻り、陣頭で指揮をとる高杉のけなげな姿が鮮やかに心に刻まれる回です。
白石邸の陣屋で指揮をとる高杉。 大島が取られたという知らせにも泰然として落ち着きを見せる、どこか浮世離れした姿。
しかし、ここでも咳き込み血を吐く。 その血を兵に見られぬよう物陰に隠れて血をぬぐい、ぐっと口元を引き締める。 死の影にも屈することのない意志的な顔。
大島奪還のためオテント号に乗り奇襲作戦を仕掛ける高杉。 扇子片手に目を凝らし砲撃のタイミングをはかる、獲物を狙う俊敏な獣のような姿。
次々と砲撃が繰り出されるなか、「長州の強さを見せ付けちゃれ!」と雄たけびを挙げる高杉。 まるで水を得た魚のような生き生きとした姿と太陽のような笑顔がまぶしすぎる。 残り少ない命の炎を燃やす姿を見ていると胸がせつなく熱くなっていく。
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え~またしても大量の絵を見ていただき、本当にありがとうございましたm(_ _)m
さて、その3はいよいよ彼の最期のときなのですが・・・未だに39話あたりをうろうろとして描いておりまして、最期はやっぱり精神的にきついですからね~・・・
なので、たぶんこの次の更新は間をおいてさらにゆっくりやっていこうと思います。
その間龍馬伝本編の感想を入れるか、未だ迷っていますが・・・。 大体がまだ「龍馬の休日」までしか見ていないのですよ~^_^; でも、結構愛は復活していますので、遅れても年内には追悼とともに、感想もアップし終えたいと思っています。
いや~ホント今年は自分にとっては龍馬伝に始まり龍馬伝に終わった年でした。・・・な~んていってもう最終回が終わったかのような言い方。 まだまだなんですよ~汗
ともあれ、龍馬伝、最後までしっかりと付き合っていきたいと思います☆
龍馬伝 追悼高杉 その1 [龍馬伝 追悼]
ゆっくり追悼を、と言いつつ、気が付くと、高杉の死からすでに一ヶ月。 日々彼の姿を描いていると、そのかけがえのない鮮やかな生き様に、せつなさといとしさを感じて今でも胸が一杯になります。
さて、追悼イラスト、延々のろのろと描き続けてきましたが、ようやく全体量が見えてきて、小出しにお見せすることができるようになりました。
ただし、今回も以蔵の追悼同様、いえそれ以上にごく私的=オタク(笑)な追悼、十全とは程遠いですが、それでも私なりに彼の生きた軌跡を追ってみました。 至らない点を寛大な目で見てくださる方は、どうかよろしくお付き合いくださいませ!
第29話「新天地 長崎」
さて、この回はとにかく高杉の初登場なのですが、夜の料亭の行灯の光のもと、しょっぱなから危険すぎるほど艶っぽく美しい彼の姿を存分に堪能できます。
引田屋での龍馬との出会い。 ファーストコンタクトはソウルメイトとは程遠かったなぁと(笑) 龍馬を怪しげな男として胡散臭い目を向ける高杉のよそよそしい目(笑) しかし、懐に手を入れるしぐさは拳銃の存在(ソウルメイトの証)を感じさせる。
武器を調達すると言う龍馬に「話だけでも聞かせてくれ」と言う高杉の警戒心に満ちた慎重な表情。
連れの二人(井上&伊藤)が尻尾を出し、龍馬に津和野藩と偽っていると見抜かれて、さらに鋭い目つきになる。 危険な革命家としての顔。
「長州は独立するんです」 腹を割って話した後の、自信に満ちた落ち着いた余裕のある笑みは男の色気を感じさせて美しいvv
薩摩藩士が乱入し、乱闘寸前の一触即発の危機に陥る。 龍馬と西郷のやりとりを後方からうかがいながら慎重に間合いをはかる高杉。
長崎奉行の捕り方が到着した直後、一瞬の隙をついて銃を発砲し、真っ直ぐ西郷に向き合い銃を突きつける。 その大胆な行動力と不敵な表情に魅せられる。
じりじりと銃の引き金に手をかけながら、まるでこの危険な状況を楽しんでいるような顔。 そのどこか無邪気で狂気を感じさせる微笑はいたずら好きの少年のようにも見える。
第30話「龍馬の秘策」
この回の見所は二本立て。まずは渋くカッコいい巧山寺挙兵☆ そして崇福寺での龍馬との逢引(違)ですね(笑)
功山寺挙兵の高杉。 雪の降るなかでの鎧のフル装備はストイックな美しさに満ちている。
悲壮な表情で長刀を抜き戟を飛ばす。 そのカリスマ性は本当に素晴らしくて、自分がもし兵なら迷うことなく命を捧げて一生付いていきたいと思うほど。
崇福寺で中国将棋を興じながら龍馬を待つ高杉。 陽の下で見る目の覚めるような美しい白い顔と綺麗な長い指が印象的。
「長州が未だ薩摩といがみ合っている」、と言う龍馬の言葉に眉をひそめる憂いのある顔。
龍馬に上海に渡航したときの惨状を語る高杉。 刀を立てかけ長身でたたずむ姿は、思わずいつまでも見つめていたいと思うほどの華やかな美しさ。
第32話「狙われた龍馬」
芸州口に帰還した高杉。 桂さんに武器調達の成果が上がらなかったと悔しそうに報告した後「長州は負けはせんよ」とけなげにも周りの士気を高める。
「晋作が帰ってきてくれて、皆大喜びじゃ」と言う桂さん。 高杉のことを本当に心から信頼しているのだと思うと、兄弟弟子同士仲良しこよしなところが無性に嬉しい。
そんな兄のような桂さんの信頼を受けて、孤立無援のなか長州のため戦う覚悟をあらたにする。 その悲壮感にあふれた少し不安げな表情を見ているとせつなくなる。
第33話「亀山社中の大仕事」
陣中で水を飲んだ後、薩摩名義で軍艦と銃を調達すると書かれた龍馬からの手紙を驚きながら読む高杉。 首元に散った水滴とぬけるように白い顔がまさに水も滴るいい男vv
手紙を読み終え、桂さんに向かって「坂本さんは面白いお人じゃのう」と楽しげに言う天衣無縫な高杉。 この細い柳腰と懐手、手に扇というところにご注目vv
再び届いた龍馬からの手紙を読む桂さんと高杉。 今度は取引が成立したという知らせに驚きを隠せない二人。
同じく龍馬からの手紙を読む桂さんと高杉。 無邪気に喜びの表情を浮かべる高杉とあくまで慎重に事態を吟味する桂さんという対比が面白い。
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その1だけで結構な量を、ここまで見ていただいてありがとうございますm(_ _)m
高杉は以蔵と違って、情けないんですが、この顔は描けないよ~というのが結構あって、それが大体わかっているはずなのにやっぱり好きな顔だから一応挑戦☆なんてことをやっているので手間暇が掛かるんですよね~
結果、似てないよ~という絵も何故か思い入れができてしまってあえて載せてしまいました。 本当お目汚しですみません(汗) あれれ、こんなだったけ?とか、こんなわけないだろう!!と思われたら、ちゃんと口直しに本編の美しい高杉を見直してください~@高杉推進委員会(笑)
追悼高杉、一応その3までの予定ですが、ちなみに今回は29話~33話でしたが、その2は34話~38話、その3は39話~41話の予定です。
その2は、もうほとんど描けているので、近々お見せできると思います。 ただ、その3に関しては完成しているのがまだ半分かそれ以下という状態なので、もしかしたら、龍馬伝の放映が終わってからになる可能性もなきにしもあらず・・・ そう、龍馬伝の感想も最終回までには書きたいですし・・・ああ、ジレンマ! 自分の無能さが呪わしいです~涙
まあ、龍馬伝感想 or 追悼高杉その3とどっちに転ぶかわかりませんが出来るだけ頑張ってみようと思います。
龍馬伝 追悼以蔵 その3 [龍馬伝 追悼]
長々と続けてきました追悼以蔵もこの回が最後となります。
後半はきついつらいパートになりますが、この部分にこそ以蔵の生き様が凝縮していると思うので、しっかりと追悼していきたいと思います。
1,2よりさらに長くなりますが、よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
第22話「龍という女」
追っ手に追われて京の町を逃げ惑う以蔵が哀れすぎて涙が乾く暇もないほどのこの回。 捨て犬のようにぼろぼろに汚れ傷ついた以蔵が本当に可愛くていとおしくて心の底から守ってやりたいと思いました。
なつに一緒に逃げようと懇願するが、「こわい」と人斬りとしての自分をつきつけられて拒まれる以蔵。その驚きと悲しみの表情がせつなくて、 この一瞬後にじませた涙を彼女に見せないように顔をそむける優しさは何度見ても胸にしみて泣けてしまいます。
「武市先生、龍馬・・・」と名を呼びながら、寺の縁の下に身を隠してうずくまっていたところ、住職の声に気づいて顔をあげる。 涙のあとが残る黒い目が捨てられた子犬のよう。
龍馬と知らず斬りかかり、でもねじ伏せられて正気に返ったときの驚きの顔。 見開いた黒い目は冬の夜空のように冷え切っていて心射抜かれます。
錯乱して「人斬りをしたがどういていかん? 武市先生は正しいことじゃと言うておられた」と嘆く以蔵。 「武市先生はどこにおられるがじゃ? 先生のところに戻りたい!」と、親鳥を求めるように叫んだ瞬間から、ああこの子には本当に武市先生しかないんだ・・・とこの後の以蔵の運命が決定付けられたように思えて、本当に胸が締め付けられるほどせつなかったです。
第23話「池田屋に走れ」
土佐に送還されてきた以蔵。 念願の武市先生との再会を果たします。 先生を見つめる以蔵のひたむきなまなざしに泣かされます。 そしておそろしい受難の幕開けが・・・
後藤に尋問を受ける以蔵。 すでにサドっぷりがあらわれている後藤(髪をぐいっと掴むところを見てください!)に最初はただ気弱におされています。
武市先生と再会し、東洋暗殺について言うなと口止めされる以蔵。 黒い目が強い決意の輝きを帯びた瞬間です。
第24話「愛の蛍」
ついに恐ろしい拷問が始まります。その惨さは想像を超えていて泣けました。 武市先生も武士としての意地をみせただけで以蔵に対する愛がほとんど感じられなくて、それは恨みに思ったものです。
拷問を受ける以蔵。 先生の言いつけを守ってただ痛みに耐える姿は痛ましすぎて最初はとうてい正視できず・・・でも見直してみるとそのけなげさが本当にいじらしいと思いました。
第25話「寺田屋の母」
前回に続いて厳しい拷問に耐える以蔵ですが、 肉体的には痛めつけられて衰弱しても精神の強靭さは衰えるどころかいっそう増していくのには驚きました。 最初はつらいと思っていた拷問も次第に目を離せなくなってきて・・・
二度目の拷問は後藤との対決といった緊迫感が感じられます。 と言うわけで憎たらしいサディストの後藤も。東洋様ラブと言う意味ではある意味共感を呼ぶ後藤ですが、なかなかいい面構えです。
激しく打たれながら「武市先生は立派なお方ぜよ」と応える不敵な表情。 気迫と言う点では決して後藤に負けていません。
ついに武市先生の精神も限界に。 以蔵を楽にしてやってくれと、弥太郎に毒饅頭を渡そうとします。 その目に狂気の輝きが見えて、その愛が以蔵を殺すのかと思うと、余りの惨い悲劇に涙が出るのを抑えることができませんでした。
第26話「毒饅頭」
以蔵が武市先生の愛の毒饅頭をどう受け止めるか・・・涙で画面が見られなくなるほど以蔵のけなげさに感動した回です(と思わずタイトルまで解題してしまいました)
牢の中で、「武市先生・・・龍馬・・・」と昔を回想する以蔵。 その微笑みは穏やかな優しさに満ちています。
毒とわかっていても自ら饅頭を食べようとする以蔵。 その光の中の顔。 そのまぶしいほどの純粋さには神々しささえ感じてただただ涙・・・
第27話「龍馬の大芝居」
渾身の力をふりしぼった以蔵の最後のたたかいです。
後藤を睨みつけた以蔵。 すでに肉体は死に掛けているのに、この凄まじいほどの意志の力はどこから出て来るのか・・・ 怨霊のように後藤を圧倒するさまはおそろしくて、でも美しくて・・・心に刻み付けられた場面です。
第28話「武市の夢」
先生からもらった手紙を読む以蔵。 「ようやった」と褒め言葉を受け取った最後の静かな幸福のとき。
消えにし後ぞ澄み渡るべき
愛した少女を夢のように思い描き、静かに目を閉じた瞬間。 その幸せであるとか不幸であるとかを超えた穏やかな顔は散りゆく花のように美しいと思いました。
***************************************
やっと終わりましたー><
以蔵というたからもののような存在に出会えた喜びと喪った悲しみ・・・それをどうしても自分なりにあらわしておきたくて、ここ約一ヶ月、とにかく描き通しと言っていいほど描いてきました。
スケッチブック何冊という枚数を書いた割にはまだまだ中途半端と言う気はしますが(半分はボツですよ~涙)、とりあえず現時点では精一杯、自分なりの愛の証ができたような気がします。
とくに最後の処刑のときの顔は放映直後にはどうしても描けなかったので、描き終えたときはいろいろな想いが押し寄せてきて泣けてしまいました。
本当にこんなオタクな追悼に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
と、追悼は終えてひとくぎりですが、 今後も本編の以蔵の絵や、自分なりの以蔵の絵を描いていきたいと思っています。 そうワンコの以蔵もぜひぜひ描かねば(笑)
後半はきついつらいパートになりますが、この部分にこそ以蔵の生き様が凝縮していると思うので、しっかりと追悼していきたいと思います。
1,2よりさらに長くなりますが、よろしければ最後までお付き合いくださいませ。
第22話「龍という女」
追っ手に追われて京の町を逃げ惑う以蔵が哀れすぎて涙が乾く暇もないほどのこの回。 捨て犬のようにぼろぼろに汚れ傷ついた以蔵が本当に可愛くていとおしくて心の底から守ってやりたいと思いました。
なつに一緒に逃げようと懇願するが、「こわい」と人斬りとしての自分をつきつけられて拒まれる以蔵。その驚きと悲しみの表情がせつなくて、 この一瞬後にじませた涙を彼女に見せないように顔をそむける優しさは何度見ても胸にしみて泣けてしまいます。
「武市先生、龍馬・・・」と名を呼びながら、寺の縁の下に身を隠してうずくまっていたところ、住職の声に気づいて顔をあげる。 涙のあとが残る黒い目が捨てられた子犬のよう。
龍馬と知らず斬りかかり、でもねじ伏せられて正気に返ったときの驚きの顔。 見開いた黒い目は冬の夜空のように冷え切っていて心射抜かれます。
錯乱して「人斬りをしたがどういていかん? 武市先生は正しいことじゃと言うておられた」と嘆く以蔵。 「武市先生はどこにおられるがじゃ? 先生のところに戻りたい!」と、親鳥を求めるように叫んだ瞬間から、ああこの子には本当に武市先生しかないんだ・・・とこの後の以蔵の運命が決定付けられたように思えて、本当に胸が締め付けられるほどせつなかったです。
第23話「池田屋に走れ」
土佐に送還されてきた以蔵。 念願の武市先生との再会を果たします。 先生を見つめる以蔵のひたむきなまなざしに泣かされます。 そしておそろしい受難の幕開けが・・・
後藤に尋問を受ける以蔵。 すでにサドっぷりがあらわれている後藤(髪をぐいっと掴むところを見てください!)に最初はただ気弱におされています。
武市先生と再会し、東洋暗殺について言うなと口止めされる以蔵。 黒い目が強い決意の輝きを帯びた瞬間です。
第24話「愛の蛍」
ついに恐ろしい拷問が始まります。その惨さは想像を超えていて泣けました。 武市先生も武士としての意地をみせただけで以蔵に対する愛がほとんど感じられなくて、それは恨みに思ったものです。
拷問を受ける以蔵。 先生の言いつけを守ってただ痛みに耐える姿は痛ましすぎて最初はとうてい正視できず・・・でも見直してみるとそのけなげさが本当にいじらしいと思いました。
第25話「寺田屋の母」
前回に続いて厳しい拷問に耐える以蔵ですが、 肉体的には痛めつけられて衰弱しても精神の強靭さは衰えるどころかいっそう増していくのには驚きました。 最初はつらいと思っていた拷問も次第に目を離せなくなってきて・・・
二度目の拷問は後藤との対決といった緊迫感が感じられます。 と言うわけで憎たらしいサディストの後藤も。東洋様ラブと言う意味ではある意味共感を呼ぶ後藤ですが、なかなかいい面構えです。
激しく打たれながら「武市先生は立派なお方ぜよ」と応える不敵な表情。 気迫と言う点では決して後藤に負けていません。
ついに武市先生の精神も限界に。 以蔵を楽にしてやってくれと、弥太郎に毒饅頭を渡そうとします。 その目に狂気の輝きが見えて、その愛が以蔵を殺すのかと思うと、余りの惨い悲劇に涙が出るのを抑えることができませんでした。
第26話「毒饅頭」
以蔵が武市先生の愛の毒饅頭をどう受け止めるか・・・涙で画面が見られなくなるほど以蔵のけなげさに感動した回です(と思わずタイトルまで解題してしまいました)
牢の中で、「武市先生・・・龍馬・・・」と昔を回想する以蔵。 その微笑みは穏やかな優しさに満ちています。
毒とわかっていても自ら饅頭を食べようとする以蔵。 その光の中の顔。 そのまぶしいほどの純粋さには神々しささえ感じてただただ涙・・・
第27話「龍馬の大芝居」
渾身の力をふりしぼった以蔵の最後のたたかいです。
後藤を睨みつけた以蔵。 すでに肉体は死に掛けているのに、この凄まじいほどの意志の力はどこから出て来るのか・・・ 怨霊のように後藤を圧倒するさまはおそろしくて、でも美しくて・・・心に刻み付けられた場面です。
第28話「武市の夢」
先生からもらった手紙を読む以蔵。 「ようやった」と褒め言葉を受け取った最後の静かな幸福のとき。
消えにし後ぞ澄み渡るべき
愛した少女を夢のように思い描き、静かに目を閉じた瞬間。 その幸せであるとか不幸であるとかを超えた穏やかな顔は散りゆく花のように美しいと思いました。
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やっと終わりましたー><
以蔵というたからもののような存在に出会えた喜びと喪った悲しみ・・・それをどうしても自分なりにあらわしておきたくて、ここ約一ヶ月、とにかく描き通しと言っていいほど描いてきました。
スケッチブック何冊という枚数を書いた割にはまだまだ中途半端と言う気はしますが(半分はボツですよ~涙)、とりあえず現時点では精一杯、自分なりの愛の証ができたような気がします。
とくに最後の処刑のときの顔は放映直後にはどうしても描けなかったので、描き終えたときはいろいろな想いが押し寄せてきて泣けてしまいました。
本当にこんなオタクな追悼に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m
と、追悼は終えてひとくぎりですが、 今後も本編の以蔵の絵や、自分なりの以蔵の絵を描いていきたいと思っています。 そうワンコの以蔵もぜひぜひ描かねば(笑)