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『るろうに剣心』再見 [るろ剣]

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 先週末、再び、映画『るろ剣』を見に行ってきました♪

 まずは・・・前回悔しいことにほとんど動きが追えなかった剣心VS外印戦、この前より少し後ろの席から見たということもあって、今回やっとこの目でしかと捉えることが出来ました! 外印の鞭のようにしなやかな動き、必死で応戦する剣心の激しい剣の動き、本当息もつかせぬ迫力満点の戦闘シーンを堪能出来て大満足でした☆

 全体的にも、この前は、主にアクションに興奮しすぎてアドレナリンが過多と言う感じでしたが、今回はすでに話の流れもわかっていたので物語の世界をよりじっくりと味わえたように思います。

 何より、佐藤健さんの剣心はやはりいい!とあらためて思えたこと。 実を言うと、最初の感想で佐藤さんの剣心の演技(アクションではなく)について言及しなかったのは、私自身がまだ原作やアニメの剣心のイメージに引きずられていて、どことなく抑え過ぎな印象がもってしまったからでした。 でも今回は、目の動きや細やかな表情で人をひきつけその心の内を伝えてくる演技は静かでありながら力強く、その飄々として穏やかで優しげでいながらどこかクールな雰囲気も、人斬りの過去を持つ男の深い孤独ゆえの不器用さと思えるようになりました。 いや、あの可愛い「おろ?」も含めて、三次元の世界の剣心が見事に再現されていますよ!  

 しかし、今回も、冒頭の戊辰戦争には鳥肌が立ちましたね! ここは本当に、あの時代あの場所に剣心が生きて動いていたと感じさせてくれて、何度見ても物語の胎動を聞くような興奮を覚えてしまいます。 折り重なる死体の山から死神のように蘇る刃衛も、地面に突き立てられた血まみれの剣も、佐藤直紀さんの魂を揺さぶるような楽曲も、壮大な物語の幕開けとしてはふさわしすぎて、もう陶酔の一言です!  

 それから、清里暗殺の場面・・・ここでも、さらに切なさを感じて今回はついに泣けてしまいました。 斬っても斬っても起き上がってくる清里も悲惨ですが、それ以上に、斬る側の剣心のほうがつらくて悲しくてしかたがないという表情をしているところがせつな過ぎます! 白い桜吹雪も早春の名残雪もまるで心の欠片が降り積もるようで・・・本当に原作の追憶篇の世界が忠実に再現されていると思えるうっとりするような美しさでした。  

 そして、最後の戦いの果てに刃衛が自害して果てる場面も、「地獄の淵から見ていてやる」のセリフに侍の哀しい性を感じさせてまた落涙・・・ 映画の刃衛の狂気は原作に比べるとよりリアルに描かれていただけに、ある意味、剣心と合わせ鏡のようで、偽抜刀斎の彼と戦うことは、剣心が自分自身と戦うことでもあるようにも思えました。 だから、再び抜刀斎に戻るという狂気の淵に立たされた彼を、必死で呼び戻した薫という存在の大切さが今回きわだち、彼女の渾身の叫びにもより深く感動できた気がします。 

 と言うわけで、この前はほとんど描けなかった絵を、今回はYou Tube等を見ながら、少しずつ描いてみました。 

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 なかなかここ!という場面を拾えなくて・・・ああ、まだまだ欲求不満です~>< 今からブルーレイの発売が待ち遠しいくらい、 ああ、もう明日にでも出ないかしら・・・!なんて(爆)

 しかし、今回も左之VS番神の肉弾戦が最高に楽しかったこと! 戦いの途中で「ちょっと待て」と言い肉を食べ始める左之も笑えますが、菜食主義に到底見えない番神が菜食主義というのは、もう最高です!

 観柳も「人の家で無作法だな」とか「礼儀知らずだ」と言いつつ、率先して自分から滅茶苦茶なことをやってくれて・・・もう、腹を抱えるくらい大笑いしましたよ!

 全体の流れはあくまでシリアスなドラマですが、ところどころにコミカルなシーンもちょこちょこ入れてあるところが、本当に飽きることなく隅々まで楽しめるというか・・・娯楽映画として本当にバランスよく出来ているとあらためて感心しました。 

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 剣心が神谷道場で薫に微笑みながら「ただいま」と言ったラストは、やっぱり今回もしみじみと感動しましたね。

 冒頭の戦場の凄惨な空気感も凄いと思いますが、神谷道場の癒し感も凄いと思います。 厨にたちこめる湯気の温かさや八方から光が差し込む道場の神聖な空気感も・・・日本人なら誰もここに住みたい!と思える普遍的な帰りたい場所、心のふるさとであり我が家と言う気がしました。 

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 そうこうしているうちに、公開12日目にして、すでに観客動員数150万人、興行収入16億円の大ヒットだそうですね! そして世界64カ国公開も決定と嬉しいニュースも次々と聞こえてきて、本当に我がことのように嬉しいです♪ 

 そして、ついには続編決定?の噂まで舞い込んできて、聞くところによると、大友監督は京都篇を撮る気満々とのこと、ぜひとも実現してほしいと思ってしまいました。  まだはっきりと決まったわけでもないのに、気の早い私は、次なるキャスティングがどうなるか、今からワクワクしています♪ 
 
 今度こそ蒼紫は出るのかとか(伊勢谷さんだったら最高なのですけどvv)は誰がいいかとか(綾瀬はるかさんあたりがいいかとvv)、宗次郎は誰がとか(神木隆之介くんあたりがなってくれたら素敵かとvv)・・・またいろいろ予想を立てながら楽しみに待つことにします♪


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きゃたぴら。

初めまして!以蔵の絵が余りにもお上手だったので、実写版るろ剣を描いて下さるのはいつかしら?とワクワクしながら待っていました!素敵な絵を見させて頂いて感謝です!
私はるろ剣の原作をかじる程度しか知らないのですが、映画を見終わった後「ああ、きっと剣心は実在したんだな」と思いました。大友監督だからこそ、そんなリアルさが生まれたんでしょうね。健さんは続編があればまだまだ成長できそうな気がしたので、是非続編を。そして伊勢谷さんを。と願いつつ、また映画館に足を運ぼうと思います。
by きゃたぴら。 (2012-09-08 22:04) 

tatchan

*きゃたぴらさん*
こんにちは!
お声を掛けていただいてありがとうございます^^

そして、拙いイラストにももったいないコメントありがとうございます!
以蔵の絵も見ていただいていたとは感激です><

剣心の絵は実はもっと描いていたのですが
前髪がかかる髪形が結構難しくてほとんど没にしてしまいました^^;
以蔵の時は額がすっきり全開でもっと描きやすかったものですから(笑)

映画は、本当に生きてそこにいる剣心が画面から感じられたのが
凄いことですよね!
大友監督の演出術と佐藤健さんの存在感と卓越した演技の
双方がそろってこそ成し遂げられた「奇跡」と思います。
佐藤さんは、抜刀斉はともかく剣心という複雑な内面をもったとても難しい役を
よくあそこまで自分のものになさったと思いますよ。
そうですね~続編があるならもっともっとパワーアップした剣心に会える
と私も期待しております!

私もまだまだ映画『るろ剣』熱が続きそうで
また何か書く(描く)機会があるかもしれません。
その折はまた見ていただけると幸いです♪
by tatchan (2012-09-10 10:43) 

tatchan

*sanaさん、ゆゆさん*
こんにちは!
ご訪問、そしてナイスもありがとうございます^^
by tatchan (2012-09-10 10:44) 

ゆゆ

どうやら私はこの映画にはご縁が内容です(涙

こちらでの感想を読ませていただき観たつもりになりますね。

話は違いますが、
NHK放映中の「負けて勝つ」ご覧になっていますか?
白洲次郎役が谷原章介さんですね(笑
桂小五郎ですよ。
渡辺謙もいいですが、「白洲次郎」の時の原田芳雄の演技やら、白洲次郎やらどうしても見比べてしまい今ひとつ感情移入ができません。
やはり大友組の完成度の高い「白洲次郎」を見てしまったあとでは
今ひとつですね(苦笑
と私は思ってしまっています。

それでも一応見続けるつもりではいますけれど・・・

by ゆゆ (2012-09-10 19:43) 

tatchan

*ゆゆさん*
えええ~見られないんですか~!?
そんな、ゆゆさんこそ、絶対にこの映画を見るべき人でいらっしゃるのに・・・!
本当に残念です。残念すぎます!!
世の中どこか間違っていると思います~涙
でも、今は駄目だとしてもいつの日か見られる日が来ますように・・・
心から願っています。

>『負けて、勝つ』
見ておりますよ~
私も、桂さん(谷原さん 笑)が白州次郎~とちょっと楽しみだったのですが
実際に見てみるとやっぱり『白州次郎』を鮮明に思い出してしまって
どうしてもくらべてしまいますね(笑)

渡辺謙さんは熱演していると思いますが
どうしても原田さんの吉田茂に比べると見劣りしてしまいますね。
何せ、あちらは本当に容姿も含めて
吉田茂が生き返ってきたかのようでしたから・・・
今回の渡辺さんの吉田茂は、吉田茂というより
まだ渡辺謙の顔だな~と思ってしまいます。

白洲次郎もまだ余り出番がないのではっきり言えませんが
谷原さんのはあまりにソフトで上品過ぎて印象が弱いです。
もうちょっと尖がったやんちゃな感じは出ないのかと
つい伊勢谷さんの白州次郎を懐かしく思ってしまいます(笑)

唯一、野村万斎さんの近衛さんは悲劇性を強調していて悪くはないのですが
55歳と言われても、万斎さんだとやっぱり若すぎるなぁと思いました。
最後の弱々しく咳をするところなど
近衛さんよりむしろ高杉をガチでやってもらいたいとか
余計なことを考えてしまいました^^;

>やはり大友組の完成度の高い「白洲次郎」を見てしまったあとでは
今ひとつですね(苦笑

同感です。
映像的にも比較的頑張っているようですが
大友監督の映像美にくらべるとやはり遜色を感じてしまいます。
それより!私はこれを見ていて無性に『白州次郎』が見たくなりました(笑)

私も、白洲次郎がもうちょっと活躍するところを見てみたいので
次回は見ようと思っていますが
どこまで見続けられるかちょっとわかりません。
by tatchan (2012-09-11 17:05) 

ゆゆ

私もです!!無性に白洲次郎を見直したくなりました!!
多分見ると思います(笑)
だって、絶対いいですから。

「負けて勝つ」は吉田茂主役なので
あまり谷原次郎が出てこないのでは?と思っております。
でも白洲次郎あっての吉田茂なので期待はしていますけれど。

谷原次郎はやはりソフトな印象ですね。
谷原さんもやりにくいのでは?と思ったりしています。
それにしても、細川護煕やら麻生太郎やら全く後世の政治家が出てくるのに親を越えられないのは情けないものですね(苦笑

by ゆゆ (2012-09-12 10:38) 

tatchan

*ゆゆさん*
再度ご訪問ありがとうございます^^

このドラマは本当既視感があって
絶対に『白州次郎』が見たい~と思わせますよね(笑)

あ、確かに、主役は吉田茂ですよね!
自分はあくまで次郎さんが目当てなので
つい忘れがちになっていました^^;

>でも白洲次郎あっての吉田茂なので期待はしていますけれど。

そうですよね~
重要な側近だったわけですから
もっと出番は多くあってほしいと思います。
このドラマでは今のところ他の若造がはりついていますけど
つい何者?と思ったり(笑)
いろいろ本を読んだ割には結構抜けているので
また白洲さん関係の本を少し読み直してみようかと思っています。

谷原次郎はまだ個性がはっきり表れていませんね。
どの程度『白州次郎』とかぶるのか見ものと思っております(笑)

確かに、この時代の政治家からして
維新の英傑の直系だったりしますよね。
現代の政治家を見直すと・・・
やはり段々劣化して言っているのでしょうか(苦笑)
by tatchan (2012-09-14 10:21) 

tatchan

*タッチおじさん*
こんにちは♪
ご訪問、そしてナイスもありがとうございます^^
by tatchan (2012-10-02 10:52) 

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