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長崎 二日目午後 花月、福砂屋 [旅日記]

 いよいよ旅も終盤です。

 長崎二日目の午後は、何とこの旅一番のゼイタク、史跡料亭の花月でお料理をいただきました。 その後、やっぱり長崎と言えばかすてぃら~☆ということで、地元で一番人気の福砂屋でお土産を買い、それから、ぶらぶら史跡めぐりをしながら、最後に長崎まちなか龍馬館を訪れました。

 崇福寺を出てから、オランダ坂を上がって、丸山へ。

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 いかにも花街丸山という提灯がずら~っとぶらさがる家々を眺めながら歩いていくと

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 花月が見えてきました!

 ここが幕末期に龍馬をはじめ多くの志士たちが頻繁に訪れたという料亭なのですね☆

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 「史跡 花月」と刻まれた石碑も立ってました。

 予約の時刻まで少し間があったので、近所の丸山公園の龍馬の銅像を見に行きました。

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 珍しくきちんとこぎれいな格好をした龍馬ですね(笑) 長崎を訪れてビジネスマンとなった龍馬をイメージしたのでしょうか。 何だか少し福山龍馬ににているような気もしました。

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 そして、懐の拳銃の膨らみもしっかりと確認☆ どこに行ってもソウルメイトのあかしは見逃しませんよ~(笑)  

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 約束の時刻になったので、いざ花月へ。 女将さんが玄関先で出迎えてくれました。 わ~ドキドキしますね~☆ 

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 お料理をいただいた二階の部屋から、広大なお庭を眺めることが出来ました。

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 春になるとサツキの花が一斉に花開くという見事な日本庭園でした。

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 卓袱料理のお弁当です。 お決まりの白いモチと紅いかまぼこが入ったお吸い物から始まって、珍しいサザエと松の実の和え物、香ばしいローストビーフ、じっくり煮込んでお箸で切れるほど柔らかくなった豚の角煮等々、和洋中のさまざまな凝ったお料理が目にも美しく舌を楽しませてくれました♪ 

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 デザートがまた格別に美味しくて気に入りました♪

 江戸時代にはとても貴重だったという長崎の砂糖をふんだんに入れた、卓袱料理定番の甘~いお汁粉、葛か何かでとろみをつけた葡萄、ビワ、梨がのったカラメル味のパンナコッタが滅茶苦茶美味でした☆

 お料理を運んでこられた仲居さんに『龍馬伝』のロケの様子を伺うと、ドラマの料亭の場面はセットでこちらは実際に撮影で使われることはなかったと教えていただきました。

 ただ、スタッフの方々が訪れて内部を念入りに取材してセット作りの参考にされたと言うことでした。 道理で、料亭内の様子がドラマでよく再現されてたなぁと納得☆

 それから、個人的に福山雅治さんが家族連れでお越しになることもしばしばあると聞きました。 そう言えば、崇福寺のロケのインタビューで伊勢谷さんや余さんが「花月で卓袱料理を食べて、龍馬さんの柱の刀傷も見た」と言っておられましたね~ 

 お料理を食べ終わった後、仲居さんの案内で料亭の中を見せていただきました。

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 まずは「龍ノ間」。 龍馬が酔っぱらって付けたと言われている刀傷が残る柱を見ました。

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 それから、勝海舟が訪れると必ず泊まることになっていたという「月ノ間」にも案内してもらいました。

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 「月ノ間」には勝先生の書が掲げられていました。 「安分以養福」とは、「節度をもって生きることは幸せである」という意味だそうです。

 料亭内の一部は博物館のようになっていて、そこに展示された龍馬にまつわる品々や貴重な美術品の数々を見ることができました。

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 画家の木下逸雲が描いたという美しい植物画です。 1861年料亭に滞在したときに描いた絵だそうです。

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 こちらは、高知の桂ケ浜の龍馬像の小さなレプリカです。

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 廊下を歩いていると、高杉と龍馬と弥太郎の写真を発見しました☆ 何だか龍馬をはさんで三角関係のような微妙な配置ですよね~(笑)

 龍馬と弥太郎は当然として、高杉の写真も飾られているということは、彼が訪れた可能性もあるということでしょうか? ドラマのように二人がここで会っていたかもしれないと考えると無性に嬉しくなりました♪

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 と言うわけで、高杉と龍馬の写真のツーショットも記念にパチリ☆

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 見るものを存分に見せてもらって満足したところで、最後に店を出る前に、花月と書かれた大きな提灯がぶらさがる玄関の写真も撮らせていただきました。 さすが史跡料亭というだけあって、お店の方たちのサービスぶりは完璧でした☆

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 その後、お土産を買いに行くために、長崎出身の友人がカステラと言えばここが一番と教えてくれた福砂屋を訪ねました。

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 店内に置かれたガラスケースの中には美しいアンティークグラスが沢山展示されていました。

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 こちらは、「雛道具」と書かれていたのですが、豆粒のように小さい精巧なグラスにうっとり見とれてしまいました。

 花月を出た後、徒歩で市電の思案橋付近に行き小曾根邸の跡を訪ねました。 

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 ビル街の一角に、やっと石碑を見つけました。

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 そのすぐ裏に、お龍さんと月琴の像がありました。

 お龍さんは一時期小曾根の家に滞在していたので、それにちなんでここに銅像が建てられたのでしょうか。 少し寂しげな様子は、ドラマの最終回で龍馬の帰りを待ちながら月琴を弾くお龍さんの姿と重なりました。

 この近所は、全国各地の藩邸が立ち並んでいた地区と聞いていたので、長州藩邸跡を探してみました。

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 行ったりきたりしてやっと発見しました☆  説明によると、萩藩(長州藩)邸は、敵対する小倉藩の藩邸とちょうど向かい合わせに位置していたそうです。 それが関門海峡を挟んで長州と小倉が対立しあう様と似ていたので、ここを巌流坂と称したと書かれていました。 

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 ぶらぶら散策していて出会った龍馬と上野彦馬の石像です。 

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 近くに名所眼鏡橋が見えていました。 確かに、雨が降っていても長崎は絵になりますね~

 雨はなかなか降り止まず、そろそろ外回りも限界と思ったので、一旦駅方向に戻って長崎歴史文化博物館を見て、それから、この日最後の目的地、長崎中央商店街の十字路近くにある長崎まちなか龍馬館を訪れました。

 大型電気店の地下につくられたこの博物館は、おととし『龍馬伝』の放映に合わせて作られた比較的新しい観光スポットでした。

 入場してすぐ龍馬の生涯をダイジェストで紹介するスライドショーのコーナーがあり、さらに階下に下りると龍馬関連の品々が数多く展示されていました。

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 清風亭会談のとき使われた屏風やお道具です。

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 『龍馬伝』の関係者の色紙も多数展示されていました。

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 ひときわ目立ったのは、青木崇高さんの写真と色紙です。 確か彼は大河を放映中にトークショーのために長崎に来られたんですよね。

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 長崎市長と一緒に写った青木さんの写真です。 いい顔をしていますね~☆ 彼の後藤は大迫力で不動の地位を築きましたよね。 

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 ついでなので大友啓史さんや福山雅治さんの色紙も☆

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 他にもいろいろな方のサインを見かけたのですが、ひときわ目を引いたのは本田博太郎さんの色紙です。 味のある文字が実に個性的ですね~笑

 館内で初老の係員の方とお話をしました。 今でこそ「長崎というと龍馬」と言われるけど、ちょっと前まではそうでもなかったと。 そう言えば、私も高校の修学旅行で来たときは、グラバー邸には行きましたが、あとは平和公園とか原爆資料館とか・・・龍馬の龍の字もありませんでした。 また彼は、現在は龍馬が長崎の町に活気を与えてくれているので希望が持てる、 もっとブームが続いていてほしいものだと話しておられました。 全く同感です~!

 それから、私が館内に展示されていた小曾根乾堂の写真が本田さんにそっくりだったと話すと、「小曾根家のご親戚も大河を見てあまりご本人にそっくりだったのでびっくりしておられました」というような面白い逸話も聞かせていただきました(笑)
 
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 ここでの最後の写真になりますが、勝海舟と龍馬の銅像です。 ドラマでも強い絆で結ばれていた二人・・・仲良く並ぶ姿をしみじみと鑑賞しました。

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 ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます!

 これで最後・・・と言いたいところですが、もう半日神奈川に帰る最後の日に、唐人屋敷出島を少しだけ観光しました。

 ほとんどオマケのような内容ですが、最後の旅日記、また見ていただけると幸いです♪
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コメント 11

ゆゆ

何とも贅沢な時間を過ごされましたね!
花月の記事はため息ものでした。
あの場面はロケではなく忠実に再現したセットで行われたものなのですね!
長崎まちなか龍馬館は楽しそうですね~
これから長崎も「龍馬」が前面に押し出されるのでしょうね。
ステキな記事をありがとうございます。
by ゆゆ (2011-11-06 17:55) 

tatchan

*ゆゆさん*
こんにちは!
こちらこそ、またこんな不慣れな旅日記を丁寧に読んでいただいて
本当にありがとうございます!

花月は、本当に身に余る贅沢だったと思います^_^;
予約のときも清水の舞台を飛び降りる気持ちで電話して
最初はコースの卓袱料理を勧められたのに
「あの~お弁当はないですか?」と恥ずかしげもなく聞いたり・・・><
とにかく観光目宛のおのぼりさんまるだしでした~(笑)

私も現地ロケと思い込んでいたのでちょっと意外でした☆
でも、思い出すと29話なんて刀を振り回したりピストルをぶっぱなしたり
結構乱暴なことをしていたので
あれを史跡料亭でやるわけにはいかなかったのだなと十分納得しました(笑)

長崎まちなか龍馬館は街中の気軽に行ける施設にしては
なかなか充実していて楽しかったです♪
ただ、もっと他の展示物もたくさんあったのですが
例のごとく撮影禁止のマークがついていて
ご紹介できないのがとても残念です。
by tatchan (2011-11-07 10:30) 

tatchan

*sanaさん*
こんにちは!
今回もナイス、そしてコメントもありがとうございます♪
by tatchan (2011-11-07 10:32) 

さにー

 萩と長崎の紀行、とても楽しく読ませてもらっています。それに、写真が素敵です。

 高杉さん、龍馬、弥太郎、三角関係の写真、楽しかったです。29話での長州と薩摩の一発触発と龍馬たちの構図は、作家さんの創作でしょうけど、可能性がないわけではないですね。あれがソウルメイトの出会いの日と思うと感慨深いです。懐かしい。ちゃっかり高杉さん達の部屋に龍馬たちは飛び込み営業してました。グラバーさんに取引を断られて大変な時にずかずかと、入ってきて。高杉さん、粋で、そして度量のある応対でした。薩摩には、やんちゃしてましたけど。懐かしいです。

 いろいろなところでソウルメイトの足跡を見せていただきありがとうございました。
by さにー (2011-11-10 20:30) 

tatchan

*さにーさん*
こんにちは☆
ご訪問、そしてコメントもありがとうございます♪

今回は確かに別名ソウルメイトの足跡旅行でした(笑)
グラバー邸も崇福寺も思い出深いですが
花月は何たって出会いの場所でしたから
とくにワクワクしました♪
ドラマのあの場面は純然たる創作でしょうけど
あまりに楽しくよく出来ていたので
すっかり自分の頭の中に定着しています(笑)
龍馬のずうずうしい・・・というか大胆な行動力に
高杉は度量の深さで堂々と渡り合って
お互いの目と目にも静かな炎が燃えているようで
そのやりとりもドキドキでしたがなんたって
最後の三すくみは最高でしたよね☆

>29話での長州と薩摩の一発触発と龍馬たちの構図は、作家さんの創作でしょうけど、可能性がないわけではないですね。

ファンタジー色は強いですけど、本当に可能性はないわけじゃないですよね!
西郷さんと高杉の二人の会談もなかったというのが定説みたいですが
実はこっそりと密談があったという説も最近になって知って驚きました。

新しい史実の発見ももちろんワクワクしますが
それより歴史好きの人たちが
限られた材料の中で想像力(別名:妄想力とも言う(笑))を働かせるというのが
一番楽しいと思います(笑)
脚本家の福田さんもこの一触即発の場面を描くのはとても楽しかった
と書いていらっしゃったように記憶しています。

こちらこそ、こんな私的な旅日記を読んでいただきありがとうございます!
より雑多な内容になってきましたが
龍馬伝に関してはこれからもちょくちょく記事にしていくつもりです。
またのご訪問をお待ちしています♪
by tatchan (2011-11-11 10:39) 

さにー

 一触即発ですね。恥ずかしいことに間違えました。ごめんなさい。

 花月での三すくみは、怒鳴り合いが確かに鶏小屋の騒ぎのようでした。ひしめき合いも。その中で、一人クールに、拳銃を西郷さんに突き付ける高杉さん。かっこよかったです。受ける西郷さんが、楽しんでるようで余裕しゃくしゃくだったし。

 その後、崇福寺でのソウルメイトの対談では、とても知的で、中国将棋をさしながら、国家について、長州について、熱く語る高杉さん。そりゃあ、龍馬じゃなくても一目惚れするでしょう。薩長同盟を思いついても許せます。そういった龍馬伝でのシーンが思い出されて、読ませていただいてうれしかったです。29話の異国風の長崎、赤が目立って、新天地というわくわく感がありました。あの赤を思い出すとぞくぞくします。ありがとうございました。

 
by さにー (2011-11-11 23:07) 

tatchan

*さにーさん*
こんにちは☆
再びご訪問、そしてコメントもありがとうございます!

29話と30話は本当見所一杯で
今思い出してみてもワクワクしてしまいますよね☆

拳銃を突きつけるシーンの高杉のカッコよさは言うまでもないですが
危険な状況にも岩のように動じない西郷さんの
不敵な顔もゾクゾクしました。
その前の龍馬の「喧嘩しゆう場合かえ!」という一喝もグッと来ましたし
本当夢の対決でしたよね~♪ 福田さんありがとう!と言いたいです(笑)

崇福寺の再会シーンは一転してとても静謐な雰囲気のなかで
高杉たちの熱い覚悟が語られていました。
彼の世界を見つめる冷静で知的な視線に陶酔しましたね~☆

>そりゃあ、龍馬じゃなくても一目惚れするでしょう。

嬉しいお言葉☆(笑)ありがとうございます~!
この時点ですでにソウルメイトの萌芽が見られましたよね☆
高杉の内に秘めたエネルギーが龍馬のなかに眠る大きな龍を揺り動かして
その後の熱い行動の原動力となったのかと思うと・・・
本当ビバ・ソウルメイトと思います~=><

第三部の長崎の赤は私も大好きです!
情熱の赤、活気の赤、そして聖なる生と死を連想させる赤・・・
まるで高杉の胸の中に燃える炎のようにそして脈打つ熱い血のように
惹きつけられてやみません。
今度の長崎の旅でもそれを再確認したように思います。
by tatchan (2011-11-14 10:42) 

tatchan

*ぽんぽちぽちぽちさん*
こんにちは!
ご訪問、そしてナイスもありがとうございます♪
by tatchan (2011-11-14 10:44) 

tatchan

*お針子姫さん*
こんにちは!
ご訪問、そしてナイスもありがとうございます♪
by tatchan (2011-11-16 11:11) 

sana

花月はすごい!
ロケみたいに思いこんでいましたけど、考えてみると確かに無理ですね。
当時の歴史の面影がはっきり残っていて…
大河ドラマのスタッフや福山さんも来たという二重の興味が☆
tatchanさんの肩ごしからのぞき込んでるみたいな臨場感溢れる写真と説明で、堪能させていただきました~。
by sana (2011-12-10 00:04) 

tatchan

*sanaさん*
再度来ていただいて、コメントも入れていただき
本当にありがとうございます!

ドラマの花月は、臨場感あふれるシーンに騙されますよね(笑)
セットと知って、スタッフの方々のこだわりには心底感服しました。

>大河ドラマのスタッフや福山さんも来たという二重の興味が☆

なるほど(笑) いやホント福山龍馬も歴史に残る
素敵な龍馬でしたからね~彼が訪れたということで
さらに価値がアップしたと思いますよ(笑)
考えてみると放映中は
内野さん、江口さんなど他の龍馬も思い出したりしましたが
今では龍馬というと福山龍馬しか浮かばなくなりました。
自分にとっては龍馬の決定版と言っていいかもしれません。

>tatchanさんの肩ごしからのぞき込んでるみたいな

写真は沢山撮ったのを余り削れず載せてしまったのですが
そんな風に言っていただいてありがとうございます☆
次の旅行記はいつになるかわかりませんが
また見ていただけると嬉しいです♪
by tatchan (2011-12-12 10:33) 

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